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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 名古屋グランパス戦
 70分、清水右サイドのスローインから、CH柴原が入れたクサビを右サイドに流れたFW鍋田が受け、戻したボールをFW畑、静止した状態でトラップするや急加速してDF間を割って入った。そしてPA内へ、前を塞ぐ相手に対し、独特の細かいステップを踏んでボールを動かし、タックルさせる隙を与えない。PA内中央で左足に持ち替えたところでシュートコースが開くが、そこでパス。フリーでPA内左に走り込んだLH成田が、ゴール右に蹴り込んで同点!、2−2

 75分、名古屋、交代: 奥村→大西
 77分、パス回しの中で名古屋CH近藤にファウルがあって、中盤左寄り、ゴールまで45Mほど離れた位置からFK。またも蹴り込むのは成田。が、今回はニアの壁を越えずにPA外へ跳ね返され、しかしクリアにいち早く食いついた田代が、前に出ながら頭でボールを右サイドへ流す。RHのポジションに戻ろうとしていた石原が、DFにブロックされながらも前のスペースへボールを送ると、そこに柴原。ボールを拾ってからの加速が鋭い。寄せてきたDFの予想を上回るスピードでPA内へ切れ込んでシュート。GK三浦天は反応したが、弾いた方向が自らゴールを空けているPA左側。そこに駆け込んだ畑が、ダイビングボレーに近い格好で空のファーサイドに突き刺した。3−2、逆転!!
 80分、名古屋、交代: 安藤→藤田 (小幡LB、藤田LH)

 85分、名古屋、警告: 大西
 86分、清水、交代: 石原→中原 (中原RB、伊東渉RH)
 88分、名古屋FW高原の中盤でのファウルで、中盤右寄り40MからのFK。蹴るのは調子に乗っている成田。速く、だが小さく曲がってPA内で落ちるボールを入れると、DFを背負いながら畑が高く跳び上がり、高い打点で頭で擦らせてゴールに流し込み、4−2。畑、ハットトリック達成!!!
 89分、名古屋、警告: 矢田
 90分、清水、交代: 鍋田→影山
 90+4分、清水、交代: 伊東渉→矢守

グランパス     清水エスパルスユース
7(3) シュート 10(7) ×畑、 ・鍋田、◎畑、 ◎成田、○柴原、×柴原、○柴原、◎畑、 ○柴原、◎畑
3(1) 右クロス 4(1) ×渉、 ・鍋田、・渉、 ○石原
2(1) 左クロス 3(0) ×柴原、・稲毛、・鍋田
0(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 2(0) △柴原、△柴原
0(−)  犯OS  3(−) ・畑、 ・教史、・柴原
16(1) ファウル 8(0) ・柴原、・鍋田、・鍋田、・鍋田、・成田、・教史、・鍋田、・影山

[雑感]
 雨中の試合は集中力の乱れから2点を先行され、自ら苦しくしなるが、瀬戸際に立たされて前に出ざるを得ない状況を力にして、鮮やかな4得点。勝点を8にして4位に浮上し、残留争いから抜け出すとともに、既に1位・藤枝明誠高 (勝点13)、3位・ジュビロ磐田ユース (同10) との対戦を済ませている清水は、2位・静岡学園 (同10) との対戦次第では、上位3チームに与えられる全日本ユースの出場権を狙える位置に付けてきた。

 鍋田、成田、犬飼といった選手が戦列に復帰し、ベストメンバーが出揃ってきた清水だが、この日は青木が欠場。序盤戦を支えてきたゴール前4人 (柴原・青木・田代・山崎教) のブロックでも中心と言える存在なだけに、これは痛い。果たして大榎監督は犬飼をCBに起用して田代を一列上げ、更に2節前からサイドに配置していた柴原をCHに戻して田代と組ませた。「青木の代役」ではなく、根本的に戦い方を変えようとの意図だろう。事実、柴原は守備での奮闘も目立ったが、意欲的にFWを追い越してゴール前の場面に加わっており、田代にも青木とは違うボランチ像が求められる。先発は3年生5人、2年生4人、1年生2人。一方の名古屋は3年生4人、2年生5人、1年生2人と、僅かながら清水より更に若いチーム。CB金編が累積警告で出場停止のため、昨年Jrユースの全国優勝メンバーながら1年生の奥山が代役を務めた。


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05月17日(日)
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