ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 サガン鳥栖戦 (H)
 90+1分、鳥栖、数的優位に立ち、押し込んだ状態。PA右角外側でボールを受けたRH小川、スピードの変化で一気に江守の内側を突破、PAを縦に抉る。ゴールライン際から折り返し、GK柴田が思い切って飛びつくが弾いたのみ。こぼれたボールは、運悪くファーのFW江上の元へ。軽く右足を合わせ、ゴールに収めた。3−1

サガン鳥栖     清水エスパルスユース
3(2) シュート 3(2) ○杉山、×佐傑、◎孝洋
6(2) 右クロス 2(0) ×慶也、×孝洋
1(0) 左クロス 3(0) ×佐傑、×佐傑、×江守
0(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 1(0) ×佐傑
0(−)  犯OS  2(−) ・孝洋、・孝洋
6(0) ファウル 5(2) ・畑、 ・畑、 ・杉山、×稲毛、×江守


●個人的MVP 杉山 一貴
●個人的MIP 佐野 傑、佐野 孝洋

 前節、U-15代表参加のため宇佐美抜きのガンバに、怪我の前田と同じくU-15代表の柴原抜きで4−2と勝利した清水 (得点者は池上・佐野傑・滝戸・藤牧らしい)。だが、この試合で池上が出場停止となり、最近はSBで起用されてきた藤牧も (恐らく累積警告で) 不在。更に前田・鍋田亜は怪我と、FWの絶対数が足りない状況になってしまった。下から引き上げようにも、今日はJrユースも高円宮杯東海予選の真っ最中 (ちなみに△1−1岐阜VAMOS、18日、最下位松坂FCに引き分け以上で全国大会出場決定)。行徳監督は1年生の畑を抜擢し、佐野孝をサイドから前線へ回す選択。3年生2人、2年生7人、1年生2人と、完全に2年生中心の構成である。

 立ち上がりから左サイドの攻撃を軸に、清水が完全に押し込む。7分のLH佐野傑との縦のワンツーからLB江守の左クロスをFW佐野孝がボレー、14分に右35度から佐野傑のFKを畑のジャンピングボレー、16分はFW畑のポストプレーから佐野傑の左クロスをファーのRH西澤がボレーと、高さのない鳥栖DFであったが、巧みにDFの間に飛び込んで好機をつくった。そして、そのパターンから18分に先制すると、気落ちする鳥栖に前から激しいプレッシャーを掛け、22分に畑が競り合い、こぼれたボールを佐野孝がスルーパスを送って西澤がシュート、29分にはボールを奪ったRB望月恭が自ら20Mほど持ち込んでシュート、33分はまたも畑が奪い、併走する佐野孝がパスを受けてフリーでシュート、34分に佐野孝が奪うと、奪われたDFともう1枚交わしてシュートを放つが、いずれも外れてしまう。圧倒しているようでスコアは1点差、という嫌な展開になりつつあったが、39分に佐野孝が再び決め、2点差で折り返した。
 後半は序盤、佐野孝が快速を飛ばす場面があったが、それを決めきれずにいると徐々に落ち着いた展開に。66分に突破口となっていた佐野傑が退くと、いよいよ膠着する。だが、守っては激しい中盤の守備で自由な展開を許さず、カウンターに活路を見出そうとする鳥栖にもCB小澤の積極的にボールを奪いにいく激しいプレー、そして冷静にカバーに入るCB滝戸の2人が鉄壁を築き、こぼれ球を無理矢理ミドルに持っていくか、激しい守備が仇になってFKを与えた場面以外では、シュートを許さなかった。74分に杉山が退場となると、ボールを奪う位置が10〜20Mほども下がり、押し込まれて清水の左サイドに起点をつくられるようになるが、逆に大きく空いた相手陣内のスペースを活用し、87分に佐野孝が駄目押しとなる3点目。ロスタイムに一瞬の隙を突かれて失点し、画竜点睛を欠いたが、きっちり勝利を収めた。

 杉山は上下左右に非常に幅広く動き、ボール支配に多大な貢献。攻撃では外連味はなくとも確実に無駄のないパスを捌いて中央で起点になると、サイドに走って数的有利をつくった。守備ではマークを離さず、厳しいチェックで自由にさせない。主審が例えボールにいっていても、後ろからのタックルには厳しい判定を下していたため、74分に退場するハメになったが、その忠実な守備は行徳監督からも高く評価されることだろう。杉山退場後、清水は押し込まれる時間が長くなり、杉山の貢献度が証明される結果となった。

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11月11日(日)
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