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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 アビスパ福岡戦 (H)
アウェイでの試合は2−1で清水が勝利。ホームに福岡を迎えての試合、清水は前節セレッソ戦、深澤慶を投入して流れが良くなった時間帯の布陣を採用した。先発は3年生3人、2年生7人、1年生1人と、相変わらず2年生中心で、ベンチには成田に代わり、曽根が入った。3年生の一部が引退し、1年生主力の鍋田亜・長島が怪我、中学生の柴原・田代がU-15代表の遠征中と、層が薄くなっている。ベンチのフィールドプレイヤー6人はJrユース時代、DF、またはCHだった選手であり、攻撃的にいきたい時など戦術の幅が著しく制限されている。
福岡のメンバーは高円宮杯の登録を参考にしたもの。福岡は高円宮杯ではグループリーグを突破したものの、Round 16で名古屋グランパスエイトU-18に敗れた。7月にトップ昇格した鈴木と、U-18代表でエースの大山は不在だが、それ以外はベストに近いものと思われる。間違えてなければ、先発は3年生5人、2年生5人、1年生1人 (一瀬)。高2の学年が中3の時にクラブ選手権で対戦しており (1-1)、両チーム2年生が多いだけにその再戦となった、と思いきや、福岡U-18の当時のメンバーは笠川と関屋ぐらいしかいないようだ。
前節の鬱憤を晴らすように、立ち上がりから清水の動きが良い。03分、CH深澤慶のスルーパスで右サイドに飛び出したFW前田がダイレクトでクロス、走り込んだFW池上もダイレクトで合わせるが、きっちり飛び出したGKが至近距離でブロック。08分、深澤慶が奪うと前田が右に持ち出し、その間に追い越した深澤慶へリターン、深澤慶が中央に斜めに送ったパスにCH杉山が飛び出したが、枠を外す。オフサイドにはなったが15分のLH佐野傑から池上へのスルーパスも決定的で、29分には右サイドでRB藤牧→RH佐野孝→前田→佐野孝と縦に繋ぎ、クロスに深澤慶がニアでヘッドも枠を捉えない。37分の前田のスルーパスからの佐野傑のドリブルシュート、38分に前田のドリブルで得た佐野傑の直接FKと、前半は終始清水が攻め続けたが、得点だけが生まれなかった。守っては中盤を殆ど支配しており、清水のパスミスを突かれて間隙を縫うようにドリブルシュートやミドルを浴びるも、ほぼ盤石であった。
流れは前半序盤ほど一方的ではないものの、後半も清水が試合を支配し、福岡が単発的に仕掛ける展開は変わらない。53分に福岡は秋田のロングスローをCB前田が頭で繋ぎ、FW田中のヘッドが初のPA内シュートとなるが、枠を外れる。清水も反撃。58分、RH望月恭のクサビを前田が左に持ち出すと、大きく右にサイドチェンジ。飛び出した望月恭の外を更に杉山が飛び出し、2人でサイドを抉ると杉山のリターンパスで望月恭がPA内へ、決定的なシュートを放つが枠を外した。望月恭の投入と共に清水はスピードのある佐野孝をFWに回し、後半になって生まれてきたスペースを狙い始めていたが、そのスペースを得点に繋げたのは64分、福岡の方だった。
先制した福岡は引いて守ってスペースを消し、清水は戦術の再考を求められる。74分には滝戸が相手FWの退場を誘い、数的優位に立つが、福岡の後方の人数は変わらず、もともとボールは支配できていただけに、大勢に影響はなかった。結局、失点してからは69分、左スローインから前田が4人を抜き、至近距離からのシュートをGKにブロックされたぐらいで、他はセットプレーも実らず。空のゴールを江守がスライディングで防ぐなど、福岡のカウンターに危うい場面もつくられ、2試合連続の完封負けを喫した。引いた相手を崩すだけのアイデア、或いは個人能力の不足が、改めて浮き彫りとなった。
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10月28日(日)
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