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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 セレッソ大阪戦 (A)
 アウェイ福岡戦に勝利し、実に約半年ぶりの公式戦勝利をあげた清水。目下グループ2位、セレッソとのアウェイ戦に挑む。小生が最後に観戦したU-15代表戦からも1ヶ月が経ってしまったが、メンバーは大きく変わっていた。一番の変化は、サテライトに参加した時もコンバートされていた、エース藤牧のRB起用だろう。長島、鍋田亜はチーム離脱中で、3年生3人、2年生7人、1年生1人と、2年生中心のメンバーとなった。一方のセレッソは3年生5人、2年生2人、1年生4人。高円宮杯の頃 (布陣は4-4-2) からはFW1枚、LH、CB1枚を欠いているようで、清水としても戦えるメンバーと言えそうだ。

 セレッソの179cm、上月の高さに競り負けることはあったが、清水のペースで試合は続く。LH佐野傑がドリブルで縦に抜けてクロス、或いは抜けられなくてもドリブルで引き寄せたところをCH前田がフォロー、右にサイドチェンジし、サイドから崩しに掛かった。7分には前田のサイドチェンジからRB藤牧がスペースを持ち上がり、DFを交わして15Mシュートを放つがGK守備範囲。しかし、左の佐野傑一本槍という攻撃が徐々に読まれ始めると、佐野傑が捌いた後の細かいパス回しでミスが散見されるようになり、清水の攻撃は手詰まりに。31分の左→右の連続CKからセレッソも盛り返して試合が膠着すると、ロスタイム、セレッソの放った4本目のミドルが見事に決まり、失点を許す。同点で折り返したい、弱気な気持ちが仇になっての失点だった。
 後半立ち上がりは失点のショックを引きずり、先制のLW道上、後半から出場のRW大庭、トップ下の赤堀にサイドスペースを積極的に狙われ、守備に追われる。49分、赤堀の左クロスが微妙にゴールへ向かい、GK柴田が下がりながらはたき落としたところ、大庭に空のゴールを狙われたが、コースにスライディングしたLB江守がブロック、追加点を防ぐ。しかし、52分のCH深澤慶投入を機に、RH佐野孝、FW前田と従来のポジションに戻した清水は、次第に落ち着いて繋げるようになり、前田がキープする間にCHやSBら後方の選手が攻撃に絡むサッカーを展開するように。細かいパスの合間を就いて繰り出すサイドチェンジの効果も増し、77分、前田のサイドチェンジで佐野孝が飛び出し、PA内に入れた横パスをFW池上がキープ、その間に飛び出した深澤慶が縦に抜け、至近距離からシュートを放ったが、ファーに外れた。
 だが、セレッソが意を決し、専守防衛に徹するようになった終盤は、殆どゴール前の場面をつくれず。しっかりと守り、丁寧に前へ繋ぐことはできるようになってきたが、そこから先を強引に突破する力が足りない。局面を一発で変えるようなパスを出せる選手がいないだけに、結局、前田頼みとなる。前田としても強引に最後の10Mを突破する力を身につけなくては、来年の昇格は難しいだろう。奮起を期待したい。

 DF陣は安定。集中力を切らさず、相手のクサビのパスに対して厳しく当たり、前線でキープする時間をつくらせなかった。とりわけ滝戸は、経験の浅いRB藤牧が当たりに行く角度を間違えて横に交わされた時も、適切な距離を保って速やかにカバーに入っていた。滝戸・小澤共にパスも安定しており、変な奪われ方をすることなく、また局面を変える長いパスも繰り出していた。途中出場の深澤慶はパスを受けた後の持ち出しの判断が良く、滝戸・小澤が奪い、捌いたボールを中盤から先に繋げ、後半の攻勢を導いた。77分の決定機を決めていれば、完璧だったが…。

10月21日(日)
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