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えすぱっ子
by ひかる。
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■練習試合 U-15日本代表戦
 清水の参加メンバーは3年生が滝戸見学で藤牧1人のみ、2年生が佐野孝を除く11人全員、1年生は長島・稲毛不在、鍋田ランニング調整中で残りの5名。Jrユースから成田・深澤諄・井出が加わり、合計20名で試合を行った。U-15代表側に、Jrユース所属の田代と柴原が参加。U-15代表は高円宮杯U-18参加選手…宇佐美や宮吉は招集されていない。

 1本目は、互いに今回のメンバーのAチームと思える顔ぶれ。2年生8人・3年生3人が並んだ清水が年上の貫禄を見せ、主導権を握った。そのため、久々にチームで意図する攻撃の形が見えたのだが、高2メンバーがJrユース時代に披露していたサッカーが主体になるようだ。抜群のキープ力を持つ前田が下がって受け、ドリブルで相手を引きつける間に周囲がフォロー。前田が離したボールを杉山・池上らが細かく、素早く繋ぎ、再び前田や佐野傑に預けると、今度はドリブルで縦に抜け、フィニッシュに持ち込む。前田や佐野傑のドリブルが戦術の一部になってるだけに、それが通用するかが全てという印象も。ガンバユース相手でもある程度できるところを証明している前田はともかく、佐野傑がこの日見せたプレーを安定して発揮できるかが、来年に向けての鍵になるだろう。
 この流れに取り残されたのが青木。中盤の底で体を張ってボールを奪い、ロングフィードで一気に局面を変えるのが青木の持ち味なだけに、ボールの主導権を握って攻め上がる際にポジショニングが遅れがちだった。小澤や山崎のロングフィードも単体で見れば良いものもあったが、流れを切らしがちで、このあたりの戦術の融合が必要だろう (鍋田亜が入れば、また変わってくるだろうが)。ただ守備では1年生勢3人はよく頑張っており、特にクリアを確実に繋げる技能は大したもの。それは、青木が抜けた37分以降、立て続けに5つもCKを与えたことで、図らずも証明された。
 U-15代表は急造チームという印象が色濃く (結構招集されてるはずだが)、前を向いてボールを持ったときにはそれなりに持ち味を見せるものの、連携に難あり。左利きが多いせいか左サイドにボールが集まりがちで、原口・小林・望月 (全員レフティ) のトライアングルでばかりボールが回っていた。柴原は右で孤立し、低い位置で強気のボール奪取を見せていた程度。キャプテンマークの田代は、パス回しやカバーリングはさすがに無難ながらクリアの思い切りが不足気味で、CBではないなあ、としみじみと思った。

 2本目は清水の側も連携が今一つ。池上・深澤慶・西澤・杉山あたりで小気味よく繋ぐこともあったが、やはり前田・佐野傑あたりのドリブルを交えないと、テンポが一本調子になってしまう。序盤は押し気味だったが、11分からの5分に3本のシュートで3失点すると、両SBが思い切りよく攻め上がるようになったU-15代表に主導権を渡してしまった。CHにポジションを変えた山田が、縦にクサビを入れて自ら前に出る持ち味を見せていたが、山田が前に絡むまで時間を稼げず、ボールをサイドや後ろに下げてしまったりして、結局、流れを取り戻せなかった。救いは深澤諄・成田・井出といったJrユースの選手が、同世代の代表相手に十分戦えていたこと。特に深澤諄は大森との1対1を幾度となく止めており、積極的な攻撃参加も見せ、なかなかのアピールだった。

09月16日(日)
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