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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 名古屋グランパスエイト戦
81分、名古屋、清水陣内奥からLB江守がバイタルエリアに入れた縦パスがずれ、CH前田が戻りながら足を伸ばすもトラップミス。すかさず西山がそれを奪うと縦へ、立ち塞がるCB山崎を細かいフェイントで半身外し、左足シュートを放つ。綺麗にインに掛かったシュートが横っ飛びGK長島の腕の先を抜け、ゴール右サイドネットに突き刺さった。1−4
83分、名古屋、交代: 岸→23 ※三島DH、太田RH、磯村RW、23LW
グランパス 清水エスパルスユース
9(6) シュート 3(1) ×藤牧、×杉山、○前田
4(3) 右クロス 4(1) ×滝戸、×小澤、○柴原、×滝戸
4(1) 左クロス 3(1) ○江守、×藤牧、×柴原
4(1) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 1(0) ×滝戸
0(−) 犯OS 0(−)
11(0) ファウル 7(2) ×杉山、・山崎、・小澤、×江守、・柴原、・佐諒、・小澤
●個人的MVP 小澤 蓮
●個人的MIP 前田 陽平、滝戸 諒
●相手方MIP 西山 洋平
試合開始前の時点で清水は2勝5敗の8位、降格圏内9位の岐阜工との勝点差は2。その直接対決を次節に控え、勝点差を3以上に開ければ最高だが、決戦に備えてチームの完成度を高めるのも重要だ。システムは4-5-1。藤枝東戦では、バイタルエリアを専門に守る選手 (滝戸) を一人加えた4-1-4-1といった感じだったが、今回は3人のCHに明確な役割分担を与えず、流動的にしていた。フラットに3人を並べるのではなく、攻撃時は後ろに、守備時は前に、誰か1人が残る。累積警告で出場停止の鍋田圭の代わりにCBへ小澤、前節退場の望月卓の代わりにRBへ滝戸が入った。先発は3年生4人、2年生3人、1年生3人、中学生1人。
試合開始前の時点で3位の名古屋。ここ数年、オランダ的な戦術を採用している名古屋だが、この日も果たして、アヤックスを模した3-4-3を採用していた。LBの中田 (名古屋は普段、4-3-3を採用) とCH安藤が出場停止のため、FW起用の多い岸をCHに下げて磯村を前線に、枚数の増えた中盤の両翼に三島・矢田を抜擢した。トップ昇格も目される花井は行方不明。3年生6人、2年生4人、1年生1人。
結果から言えば1−4と大差がついたわけだが、試合内容自体は悲観的なものではなかった。長島、小澤、山崎の1年生3人を軸に守備陣の連携が良く、1人抜かれても (GKを含めた) 次がカバーという関係が築かれていた。中盤中央は、かつての浩太・枝村、或いは枝村・真希が2人でしていた仕事を3人でしている感じだが、人が多くなっても交通渋滞を起こすことなく、上下左右に適切な距離感を保ってバイタルエリアの支配権を渡さなかった。ワントップで孤立がちの藤牧には、馬力のある佐野孝・成田が幅広く動き、長い距離を斜めに走ってPA内の人数を増やす工夫をしていた。
にも関わらず完敗を喫したのは、試合の流れを掴みきれない、抗いきれないナイーブさのせい。相手にシュートを撃たせずに立ち上がりを成功しながら、自分たちのFKの好機を活かせずカウンターを食らうと、3回連続CKという悪い流れのままに先制点を奪われる。その後持ち直し、前半を五分の内容で折り返しながら、後半早々、先制点と同じ形のセットプレーで突き放される。前田・柴原と攻撃的な選手を入れると、それに伴う守備のリスクに耐えきれず、64分のFKからの波状攻撃を防げずに失点する。その後、流れが再び清水に傾くも、34分の成田の退場で自らそれをフイにし、動揺を隠しきれず自陣でのパスミスからファインシュートを許して、ジ・エンド。
岐阜工と藤枝東はスコアレスドローに終わったため、清水がまだ勝点1上回り、引き分け以上で残留という優位な立場のままで決戦に臨むこととなった。育成組織の試合であり、今までは内容で評価するように心掛けていたが、次の試合だけは違う。例え試合を支配し、サイドから中央から綺麗に崩して決定機を量産しても、相手のセットプレー一発で沈みでもすれば評価はゼロ。今後トップに上がれば、こういう結果だけを求められる環境に身を置くことになるのだ。重々それを承知して、結果を自ら勝ち取ってもらいたい。頑張れ。
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07月07日(土)
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