ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 ジュビロ磐田ユース戦
 84分、清水、浮き球をワンタッチで深澤が左サイドに流すと、江守がトラップからドリブルを開始する。中盤から長い距離を持ち運び、戻して柴原。得点場面と似た位置で受けたが、インに夜と見せて今度は縦。小さく刻むと、左足でクロスを入れる。速く低いボールが、GKとDFラインの狭いスペースをCB須崎の裏まで通り抜ける。ファーで豪快なダイビングヘッドを決めた藤牧、ハットトリックを達成、4−1
 84分、磐田、ポジションチェンジ: 3-2-3-2、須崎FW
 88分、清水、交代: 柴原→曽根
 90分、清水、警告: 鍋田圭
 90+2分、清水、交代: 佐野諒→青木

ジュビロ      清水エスパルスユース
7(1) シュート 7(5) ◎藤牧、○藤牧、×藤牧、◎藤牧、×卓馬、◎柴原、◎藤牧
3(1) 右クロス 0(0)
3(0) 左クロス 2(1) ×柴原、◎柴原
1(0) 右側CK 1(1) ◎柴原
3(2) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・亜人
15(0) ファウル 10(2) ・佐諒、・江守、・柴原、・深澤、・佐傑、・柴原、・孝洋、×孝洋、・孝洋、×圭吾


▼試合結果
清水エスパルスユース 4−1 ジュビロ磐田ユース
 得点: 藤牧3 (柴原2、深澤)、柴原 (佐野諒)


▼寸評
[私撰MVP] 藤牧 祥吾
[私撰MIP] 深澤 慶也、柴原 誠

 清水の布陣は4-4-2。しかし、昨年までと違ってSBがSHを追い越すことは稀で、CH2枚も1人が必ず中盤の底に残り、FWの鍋田亜が守備時に中盤へ下がるなど、守備組織を乱さないよう徹底されている。先発は3年4人、2年3人、1年3年、中3が1人。前節浜名戦に比べ、CHに体調不良の前田に代わって佐野諒が入り、GKは長島が起用された。
 磐田の布陣は4-2-3-1、原田開と加藤潤が縦に2トップを組む4-4-2という見方もできる。その2人のいずれかにクサビを入れ、SHを含む残り3人がそれを追い越していく戦術を基本とする。一方、昨年までの二種年代と思えない完成度を誇っていたフラット3は、今年は継続されていない。先発は3年6人、2年3人、1年2人。本来1トップを張る押谷が前節退場しており、代わって原田開が1トップ、RHを鈴木将が務めた。

 前半はLB江守からRH柴原の方向への斜めの風。試合開始からほどなく、磐田に押谷不在の影響が浮き彫りになる。ワントップの原田開は周りを活かすよりも、個人で突破していくタイプ。だが、中央では守備が厚く、スピードのあるCB、山崎・鍋田圭が簡単に抜かれず、抜かれてもすぐに2人目がカバーして起点を作らせない。攻撃の初歩となる中央の起点ができない磐田、ならばとサイドから崩そうにも、そこに原田開はいない。風の影響もあって左の上村にボールが集まるが、昨年FC四日市でボランチを務めていた彼が単独で局面を打開するのは難しく、中央へ絞ろうとしてボールを失うことが多かった。
 ボールの出しどころに迷うDH山本康・原田涼から、CH深澤・佐野諒がボールを奪う場面も次第に増え始め、互角の試合になってくる。当初は強引なシュートが多かったが、29分には高い位置でボールを奪い返す積極的な攻撃から、RB望月卓がFW鍋田亜との縦のパス交換すると右に流し、右30度からRH柴原が狙うが、GK赤堀が抑える。しかし、清水が攻めれば磐田伝統のカウンターが牙を剥く。39分、FWが戻したボールを原田涼が右に展開、それを山本康が追い越していく分厚い攻撃を見せ、最後はRH鈴木将のクロスを原田開がスルー、ファーに流れてフリーのOH加藤潤が強烈なシュートを放った。が、GK長島が素晴らしい反射速度で弾き返し、事なきを得る。この場面、試合の分水嶺であった。


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04月28日(土)
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