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えすぱっ子
by ひかる。
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■中日本SL U-17 滝川第二高校戦
0(0) 右クロス 3(1) ○孝洋、×孝洋、×卓馬
0(0) 左クロス 6(2) ○江守、○江守、×藤牧、×佐傑、×稲毛、×前田
0(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 5(0) △佐傑、×佐傑、×佐傑、×佐傑、×西澤
1(−) 犯OS 2(−) ・佐傑、・池上
4(0) ファウル 4(0) ・前田、・藤牧、・西澤、・孝洋
▼試合結果
清水エスパルスユース 4−0 滝川第二高校
得点: 佐野孝 (佐野傑)、深澤 (滝戸)、前田 (深澤)、池上 (望月恭)
▼寸評
[私撰MVP] 深澤 慶也
[私撰MIP] 佐野 孝洋、佐野 傑
前半、向かい風で押され気味ながら効率良く先行した清水が、後半は中盤を支配して攻め続けて加点、危なげなく逃げ切った。
滝川第二高校は言わずと知れたトップの岡崎の母校で、昨年の高円宮杯優勝チーム。しかし、20年以上監督を務めた黒田氏が今年、ヴィッセル神戸の育成部長に就任するためにチームを離れ、変革期を迎えている。だが、今回のメンバーがどの程度のレベルのものなのかは不明ながら、トラップやドリブルの細かいテクニックに、ボールホルダーを追い越す動きの徹底など、随所に滝二らしさを見せていた。布陣は清水と同じく4-4-2だが、FWとSHがよく入れ替わり、特にサイドはSHよりもFWが流れることが多い (SHがサイドに張る清水の方が珍しいのだが)。
対してエスパルスは新1年生のメキシコ遠征組、山崎・山田・青木が不在のほかは、全員がグラウンドに姿を見せた。布陣は変わらず4-4-2。滝戸もCBで登場し、ほぼ現状のベストと思われるメンバーが名を連ねた。
勝因は中盤を制したことに尽きる。高いキープ力で確実にボールを溜めて繋ぐ前田の働きは当然として、この日は深澤が素晴らしかった。競り合いに強く、奪った後は色気を見せず、近くの味方へと球離れ良く正確にボールを渡す。一昨年のJユース杯優勝の影のMVP、柴田ほど機動力があるわけではないが、その部分は前田が補完しているため、体の大きさを活かした中盤での潰し役として柴田を思わせる働きを見せた (前田=柴田、深澤=高野という見方もできる)。昨年、探し続けていたワンピースが見つかったかもしれない。3点目に見るとおり、前線への顔の出し方も良好。
ただ、前田・深澤のコンビでは、パスの構成力=ボールを前に運ぶ能力に難がある (前田はドリブルで持ち運ぶ力があるが)。しかし、この試合は両翼の佐野傑・佐野孝が対面の相手を上回り、幾度となく突破したため、その難点が問題になることはなかった。佐野傑はフェイントで抜くスキルがあるので、スペースを埋められた状況でも突破口になれる。抜いた後の加速も鋭く、クロスにはキレがあった。右の佐野孝はとにかく馬力があるので、困ったら佐野孝の前にロングボールを蹴り込めば、それだけで一つの攻撃の形に。まだまだ荒削りで、自ら突破して自らのミスで好機を潰す「自作自演」が多いが、今年は押し込まれる展開が予想されるだけに、そのプレースタイルは重宝されるだろう。
全体的に声がよく出ており、鍋田圭・江守を中心にスライディングを多用するなど「汚れるプレー」も多く、様々な面で今までのユースとは異なった印象。CBにコンバートされた滝戸は、まだDFとしては許されないミスもあるが、足下に自信があるので相手のフォアプレスにも落ち着いて対処できるメリットがあった。新1年生も溌剌とプレーしており、鍋田亜はチームに不足している「センス」を持ち込み、長島は少ない出番に落ち着いて対処。稲毛は細かい繋ぎやポジチョンチェンジというエスパルスのサッカーに慣れてない面もあったが、正確なロングキックでFWに当てるプレーが光る。畑は出場時間が短く評価が難しいが、背丈がまた伸びたような。170cm弱はあるかな?
03月18日(日)
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