ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244438hit]

■JY: 練習試合 ヴェルディ戦
0(−)  犯OS  1(−) ・松田
1(0) ファウル 3(2) ・前澤、×小野、×浅見


▼試合結果
清水エスパルスユース 0−2 ヴェルディジュニアユース


▼寸評
[私撰MVP] 犬飼 智也
[私撰MIP] 荻 祐也、影山 貴紀

 最初の2本、清水は6:4で優位に試合を進めながらPA内での精度が悪く、逆に飛び道具2発を食らって0−2で敗戦した。
 昨年のナイキプレミアカップで優勝しているヴェルディだが、木澤・都並といった早生まれで1学年上の選手の貢献も大きく、中2が主力で高円宮杯を優勝したガンバに下馬評を奪われた観がある。彼らとしては再び今年結果を残し、自らの力を証明したいところだろう。U-15代表の高木も1本目のみながら出場、ダブルボランチは恐らく15番が南部、17番が新中2の端山 (牧野かも) であり、FW相馬以外はほぼ主力が出場しているものと思われる。03番は松下か?

 清水は中原・藤田が欠場で撮影班。もう1名カメラ係がいたが、村上だろうか。新2年生4名を遠征に参加させ、うち犬飼・影山を先発で起用した。中原が抜けたCBにSBでの片井が入り、犬飼がRB、深澤は昨年上の学年で起用された時と同じく左のSBに回る。前線は柴原・松田・影山と小柄な選手の組み合わせになった。
 全国レベルの対戦経験の乏しい新2年生だが、特に犬飼は素晴らしい内容。スピードで振り切られることもなく、コンタクトプレーは激しくて粘り強く、2つ上の先輩すら失点を喫した山浦を卓越した身体能力で封じ込めた。更に良かったのが奪った後のプレーで、連動して裏に抜けようとするFWに同期して中長距離のパスを繰り出していた。順調に育てば、右の佐野克彦になれるかもしれない。
 守備陣では、荻のプレーも良かった。昨春のナイキカップでは裏に抜ける相手へのスピード不足が課題に残ったが、この日は抜きにかかる相手にもう一度体を入れ直して押し返すなど、良い対応ができていた。高さもあり、コーチングの声もよく出ている。犬飼と同じく2年生で先発した影山も合格点。同学年相手では体格だけで何とかなってしまう167cm/63kgの影山だが、この日のメンバーではむしろ小柄な方。そうした相手に対し、精力的なオフザボールの動きと猛牛のような加速で、しっかりと前線の起点となった。1本目9分には坂口とフォアプレスを掛けると、坂口が奪うや否や加速、裏に抜け出して枠内にシュートを放っている。

 とはいえ、やはりチームの生命線は柴原−田代のライン。だが、この2人に対しては期待されるレベルが違う。柴原はドリブルの後のシュート精度に難を見せた。田代は司令塔としては機能したが、細かいタッチのミスが多く、こぼれ球を拾えずに中盤のフィルター役になれなかった。元々、柔らかい体と長い足でボールを奪う黒人選手のような田代だが (色白だけど)、ヴェルディの高い足下の技術に交わされた印象がある。チームとしては、柴原のドリブルと田代のフィード以外に攻撃の形が乏しかったのが第一の課題、そしてPA内のプレー精度が第二の課題だろう。
 1・2本目と大幅にメンバーを入れ替えた3本目は当初、五分五分で推移したが、終盤に体力が落ちると地力に勝るヴェルディに押し込まれる展開となった。しかし、体を張ってPA内で仕事をさせなかった浅山と、精力的に動いて中盤で攻守に貢献した遠藤の頑張りもあって、何とかスコアレスドローで終える。とりわけ遠藤はこのレベルでは動きの質と量だけでなく、競り合いの強さや足下の巧さも際立っていた。29分に松田が落としたボールを追い越してPA内まで運ぶと三渡洲にラストパスを送り (シュート枠外)、続く30分には浮き球のスルーパスで枠内シュート (三渡洲) を導いている。


[5]続きを読む

03月11日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る