ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■データ集 2005年度
 長沢は全般に高い数字を残しているが、枠内率 (49.3%) が課題。とはいえ、昨年は36.4%だったので、だいぶ向上した。町田は平均して数字が高い。特に枠内率が68.2% (昨年は23.5%) と素晴らしく、外して外して最後に決めるといった従来のイメージから、大きく変化している。山崎竜は平均に近い枠内率 (52.9%) ながら、シュート決定率が低い (11.8%)。シュート前の駆け引きを磨けば、より怖い存在になるだろう。
 彼ら3人の2年生FWと篠田悠で27点 (全体の71%)、更に石垣を加えれば35点で全体の92%の得点を占めており、いかにFWが点を決めていたか物語る。厚みのある攻撃より、一気呵成にゴール前にボールを運ぶファストブレークを多用したためだろう。篠田悠は対象から外れたが、123分出場シュート4本で3得点と、相変わらず恐ろしい決定力を誇っている。また桑原彬は、対象試合でシュート1本1得点。あのJユースカップ決勝戦のゴールだ。

 全体で見ると、実は90分あたりの得点率は1.76で全く同じ。ほか3項目は、昨年から少なかったシュート数が更に減ったが、残り2項目は過去最高水準を記録した。特に枠内率は、5割を超えている。一方の守備では、失点率が1.81→1.25と、0,5点以上向上した。特筆すべきは、相手よりシュート数が少ないにも関わらず、得点では上回っている点。中盤を支配されて堅守速攻で戦う姿がうかがえるが、プレーの質へのこだわりが表れた数字だと言える。


▼アシスト
[90分間あたりアシスト数] 清水累計:1.53、相手累計:0.97
1.八木 (0.754)、2.渥美 (0.523)、3.神田 (0.377)、4.小泉 (0.254)、5.長沢 (0.214)、6.高野 (0.131)

[アシスト率 (=アススト/ゴール)] 清水累計:86.8%、相手累計:77.8%

 アシスト率トップは、右足と左足を使い分けてプレースキッカーも務めた八木。流れの中でも利き足ではない左足で、正確なクロスを配給した。絶対数では右の小泉も同数 (5アシスト) 首位で、伝統のサイドアタックは健在だった。アシスト率2位の渥美も、低い位置から右足アウトに掛けるアーリークロスが武器。サイドの選手以外では、長沢が秋以降に4アシストを記録し、中央で起点としても機能した。対象外選手では、谷野 (1.13)、山本 (0.55) と正確なキックが持ち味の選手が、高い数字を残している。
 昨年、一昨年と60%台で終わったアシスト率は、大きく向上。個人技に頼らず、チーム全体がゴールへの道筋を頭に描けていた証だろう。相手側のアシスト率も伸長しており、強引に突破されたものより、崩されての失点の割合が増加。確かに、石垣・佐野克を単独で撃ち破るのは、至難の業だろう。


▼クロス ※クロス総数が3本以下の選手は除外
[90分間あたりクロス成功数] 清水累計:4.04、相手累計:3.02
1.渥美 ( 1.57)、2.八木 ( 1.21)、3.小泉 ( 1.12)、4.桑卓 ( 0.86)、5.岩本 ( 0.43)、6.神田 ( 0.38)

[90分間あたりクロス数] 清水累計:15.7、相手累計:15.5
1.八木 ( 6.33)、2.渥美 ( 5.58)、3.小泉 ( 3.35)、4.桑卓 ( 2.90)、5.克彦 ( 1.65)、6.町田 ( 1.62)

[クロス成功率] 清水平均:25.7%、相手平均:19.5%
1.岩本 (40.0%)、2.小泉 (33.3%)、3.桑卓 (29.8%)、4.佐諒 (28.6%)、4.神田 (28.6%)、6.渥美 (28.1%)

 クロス成功数トップ2の八木・渥美は、クロス数でもトップ2。この2人に共通するのが、4-4-2にシステム変更された後に出場機会をつかんだこと。各サイドにSHとSBが2人ずつ配置されるため、数的不利に陥ることが少ない。3-5-2の時からレギュラーだった小泉・桑原卓が、その後に続く。3-5-2では原則として独力で相手を崩す必要があり、クロスの量は減るが、その分質を高めて貢献した。岩本・佐野克は、3-5-2の時には左右DFとして、WBが相手を押し込んだ背後に攻撃参加した。フリーになることが多いので岩本の成功率の高さは納得だが、佐野克は逆に絶対数が多く、DFと思えぬ積極性を見せた。

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03月31日(金)
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