ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244567hit]
■練習試合 U-15日本代表候補戦
4−2−3−1に対する3バックの相性の悪さは、杉山茂樹に言われるまでもなく自明である。清水も3バックとはいえ、左WB桑原卓が低めに下がって対処。だが、右サイドは小泉が高く残るため相手にしばしばスピードに乗られ、岩本はそれと一人で対峙することになった。問題は、そのリスクを負ってまで抑えにいった柿谷を抑えきれないこと。29分、中央の柿谷が叩いてPA右角から右OH水沼がシュート、GK山崎晃が逸らしてCKに逃げる。更に35分、自陣に守備に戻った長沢のファウルから素早く再開した代表、上がった左SB佐伯のクロスを柿谷がPAでキープして戻すと、再びパスでPA内を狙って混戦。最後は裏にこぼれたボールに、いち早く反応した左OH端戸が押し込み、勢いに乗った代表が逆転に成功した。1−2。
3歳年下にリードを許した清水は、ようやく負けじと積極的にプレスを掛けるようになるが、38分にDH山浦のフィードから佐伯が攻め上がり、左クロスに水沼のヘッドを許すなど、流れを取り戻せない。前半終了直前、カウンターで小泉が走り、スイッチした長沢が右へパスを送る。壮烈に攻め上がったCB石垣のクロスをPA内ファーで受けた長沢が倒れるが、笛はなし。前半を終えた。
[前半]
U-15代表 清水エスパルス
6(4) シュート 6(6) ○桑卓、○長沢、◎長沢、○長沢、○長沢、○長沢
5(0) 右クロス 5(4) ◎小泉、×柴田、○柴田、○岩本、○石垣
3(2) 左クロス 2(0) ×克彦、×桑卓
2(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
2(−) 犯OS 0(−)
5(1) ファウル 1(1) ×石垣
[後半]
ハーフタイムに行徳監督の檄が飛んだ清水だが、豊かな運動量で沸き上がるように後方から飛び出す代表に、バイタルエリアを好きに使われる構図は変わらないまま。6分、中盤右寄りから山田がクリアボールをダイレクトでアーリークロス、PA内ファーの柿谷がフリーでダイビングヘッドを撃つ。威力十分だが、わずかに右に外れた。それでも、対抗して運動量を上げてきた清水に対し、代表は10分を過ぎたあたりから消耗の色が見え始める。すると13分、石垣のカットを山崎竜がポストから反転、右前に流す。走り込んだ小泉は切り返しで挑むが抜けず、戻したボールを石垣がアーリークロス。これはファーに流れたが、フォローした桑原卓が足下深くにボールを保持する独特のドリブルで相手を振りきって、折り返しクロスを入れた。待ち受ける長沢、シュートを当て損ね、が上手いこと自分の足下に落ち、タイミングの外されたGKを見て、落ち着いて決めた。2−2。
清水は得点の直前の12分に、相手のドリブルに走り負けることが多かった岩本を渥美に代えたのだが、動きの悪い選手に代わった選手が活躍するとは限らないのが、辛いところだ。元来、右SBの渥美は、清水の時間帯には適切に攻撃に絡んだが、18分に代表が選手を2人代えて運動量を補充すると、守備の脆さが出てしまう。右CBのところで相手のスピードを落とせないため、速度を上げた相手と向き合うようになった石垣にミスが出る。20分、石垣のクリアミスから柿谷にシュートを許すと、流れは再び代表へ。だが、行徳監督は更に桑原卓を八木に交代。前にフィルターのなくなった左CB佐野克にもミスが生まれだす。一方で八木は、桑原卓より高く位置して攻撃の起点になり、どちらが先に失点するか我慢比べの様相を見せ始めた。
[5]続きを読む
09月24日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る