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えすぱっ子
by ひかる。
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■練習試合 東海大翔洋高校戦
 先制後も流れは清水のまま。右SB渥美が積極的に上下運動を繰り返し、谷野と絡みながらパスをスペースで受け、攻撃にダイナミズムを与える。16分に再び桑卓のドリブルが倒されるとPA左横、角度のない位置からFK。真希のキックをDFがヘッドするも後逸、ファーでFW長沢が詰めるだけの決定機を迎えるが、力が入ったかシュートがアウトに掛かって枠外。それまでも味方と呼吸の合わない場面が散見された長沢だが、パスする前のポストプレー自体はよく動いて相手に絞らせず、悪くない。24分の長沢、真希のクサビを受けてドリブル、それを真希が追い抜きながらスイッチして右に大きく振る。谷野がDFの裏へと流したクロスに町田が抜け出すが、胸トラップが大きすぎてシュートの前にGKに拾われた。

 ここまで翔洋の攻撃をセットプレー程度に封じ込めていた清水だが、特別参加のCH深澤が周囲と微妙にズレを見せ始める。深澤は元来、横パスやバックパスも混ぜながらじっくり組み立て、味方が押し上がった時点で後方からロングフィードで相手の急所を狙うタイプ。彼にはそれができる視野も技術もある。だが、今年のユースは真希に象徴されるように、縦に速く精力的に走って、一気に攻めきるスタイル。結果、真希がガンガン前と絡むのに対し、深澤が中盤の底に残される格好となった。攻撃面ではそれでもいいが、問われるのは深澤の守備力である。失点は正に、それによって生まれた。
 29分、CB高野がPAを横切る安易なパス。CB岩本は慌ててクリアしようとするが、近くにいたFWが一気に距離を詰めてボールが引っ掛かる。それを高い位置で拾った翔洋右SH18番に深澤がチェックに行くが、交わされてCH7番へパス。バイタルエリアの守備としては、あまりに軽い。ノープレッシャーの7番がやや右寄り25Mからミドルを狙うと、GK前田の手から逃げるように綺麗にゴール左へ吸い込まれた。1−1。良いシュートではあったが、厳しく言えばプロ昇格を狙うなら、最低でもフィスティングで弾いてもらいたかった。
 34分、左SB佐野が戻した岩本がロングフィード、受けた町田が背後に流すと桑卓が抜け出して左クロス、更に谷野がフォローして右からマイナスに折り返したボールを町田。PA外からインサイドボレーで狙うも、コースが甘くGK正面。失点後も清水がやや攻勢であったが試合は動かず、同点のまま前半を折り返した。

東海大翔洋     清水エスパルス
3(1) シュート 7(2) ×真希、×谷野、×長沢、◎真希、×町田、×長沢、○町田
1(0) 右クロス 11(3) ×谷野、×渥美、×真希、×谷野、○渥美、×渥美、○谷野、×深澤、×谷野、○谷野
               ×渥美
3(0) 左クロス 3(1) ×佐野、×桑卓、○桑卓
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  3(−) ・町田、・真希、・桑卓
4(2) ファウル 3(1) ・町田、×佐野、×真希

[後半]
 後半は清水がベンチの新2年生6人を一気にピッチへ。新3年生の殆どが前半でお役ご免となり、「高野と愉快な新2年生たち」の様相に。その高野は筆者が初めて見るCH起用である。後半開始前、行徳監督から細かく指示を受けていた。一方の翔洋も4人を交代。前半にも1人交代しているため、先発からは5人が代わった計算となる。

 オープニングシュートこそ5番が積極的にミドルを狙った翔洋が記録するが (枠外)、その後は横幅をダイナミックに使う清水がペースを握る。3分、左に開いたFW竜男のサイドチェンジ、スペースで受けた右SH小泉が折り返し、ニアの至近距離で長沢のヘッドは、叩き落とせずに枠上。ベンチも苦笑する長沢の決定機逸2度目。5分、今度は中央やや右寄りからCH池田のサイドチェンジ。スペースに抜けた左SH神田が後ろに戻すと、左SB桑卓が繋いで高野のスルーパスに起点となった池田が裏に飛び出したが、ファーを狙ったシュートは枠を捉えず。

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02月06日(日)
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