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えすぱっ子
by ひかる。
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■JY: 清水エスパルスジュニアユース セレクション実施のお知らせ
 監督が様々な状況 (カウンターとか、引いた相手を崩す場面とか、残り5分で負けているとか) を設定した上で、選手たちに自主的な工夫を求めています。常に前向きに攻めること、即ち相手を抜く楽しさ・シュートを放つ喜び (或いはそれを阻む面白さ) を追求するのが前提で、試合中でも上級生から下級生に対して、頻繁に「勝負!」という声が上がります。最終的に、あらゆる状況で通用する「これだけは」という独自の武器を持たせることが狙い。そのため、選手がやれないのか、やらないのかを見極める必要があり、6年間一貫指導・少数主義で細かく選手の特徴を把握しています。
 あくまで個人的な印象ですが、清水エスパルスJrユースに入ったからといって、飛躍的に伸びることはないでしょう。短期的には、日々猛練習をするチームの方が、確実に上手くなります。また、自主性 (選手が自分で考えるプロセス) を尊重するため、指導者にガミガミ言われないとサッカーをやりたがらないような選手には、あまり向いていないでしょう。監督が (戦術で) 勝たせるのではなく、監督は選手のやろうとすることを見守る (口出しを我慢する) 傾向があり、それが要所での勝負弱さにも繋がっています。しかし、繰り返しになりますが、エスパルスユース・Jrユースでは、6年間掛けて育てることが、前提になっているのです。

Q3. 審査基準
 私の推測ですが、傾向としてはテクニック重視。中でも、ボールとの一体感、独特の素早しっこさ・リズム、正確なボールインパクトなどを意識しているように感じます。エスパルスニュース30号(2000年11月号)に掲載された情報に拠れば、審査方式は4対4、8対8、11対11などの試合形式 (GKはキャッチングテストなど別の内容) 。1次は消去法で (エスパルスJrユースで続けていくには) 難しそうな選手を落とし、2次では逆に特徴 (センス・姿勢・視野・身体・スピード) のある選手を選抜します。3次で将来性や戦術面を見た後、4次 (最終) ではスケールが大きく、可能性のあるそうな選手を厳選するとのことです。
 最終的には16〜18人ぐらいが目安ですが、特に絶対数は決めていないそうです。ここ5年では、00年に14人、01年に21人、02年に21人、03年に18人、04年に18人が、新たにエスパルスに入っています。なお、セレクションを通過しながら、その後の面接で辞退する選手もいるようです。

Q4. 練習時間
 Jrユースの練習は基本的に、5時半から7時迄の1時間半、月曜休み。開始時刻を5時にしたいという考えもあるようですが、遠方から来る選手がいるため、これ以上早くすることは難しい。また、この年代の選手には、家族との時間や勉強をする時間が必要だという信念があるため、終了時間を遅くする考えはないということです。具体的な練習日程は、公式HPを参照ください。

Q5. 寮
 応募要項にあるとおり、自宅から通えうのが望ましいようですが、過去にも現在にも、寮 (トップの若手が住む寮と同じ) 住まいの選手はいます。ちなみに今なら、戸田も同じ寮で暮らしているそうです (笑) 。ただ、ユースになると練習も忙しくなるので、Jrユースでは地元の中学に通っていた中西部・東部の選手も寮に入り、静岡市内の高校に通うことが多いようです。

Q6. 学業
 Q4で見るとおり、それほど悪影響のでない練習時間だと思います。公式戦などは、公休をもらえるところも多いようです。逆に学校行事で公式戦を休む選手も、ときどき見ます。高校進学に際しても、静岡学園や常葉橘、静岡サレジオなどユース選手の推薦入学に積極的な私学が増えています。これは大学進学も同様で、卒業生は筑波・学芸・中央・明治・日本・専修・国士大などに進んでます。勿論、ユースで相応の結果を残す必要はありますが。

08月03日(火)
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