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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 四日市中央工業高校戦
暫く潰し合いが続いた後、20分。四中工、左SB林がFW南川とのワンツーで左サイドを縦へ、ただでさえ戻りが遅れていた悠輔に加えて渥美も置き去りにする。縦パスを送ると、右MFの10番が左ニアポスト際に飛び出しながらそれを受け、ゴール至近距離。が、そこでふわりと左クロス。ファーポスト際で24番が丁寧に頭で合わせ、GK風間が外れたゴール右に流し込んだ。0−1。脱帽せざるを得ない、完璧に崩されてのゴールである。
22分の清水。右サイドを抉った悠輔から、斜め後ろに戻したクロスを左から斜め前に走り込んだ岡村が受け、垂直方向、つまり斜め左前へスルーパスを送る。ダイアゴナルの連鎖でマークを外した長沢、PA内右足でファー右上角を狙ったが、ループ気味のシュートは枠を捉えない。その後、暫く先制された清水が反発する時間が続くが、四中工は運動量とテクニックを兼ね揃えるMFが次第に清水CH・左右SBを翻弄し、再び最終ラインをPA内まで押し込めてしまう。31分には、右サイドを抉った10番がPA右角の13番に戻すと、13番はPA内にショートパス。南川がスルー、24番がポストに入ってダイレクトワンツー、13番が再び受けてPA直前からのダイレクトミドルは僅かに枠左。清水のお株を奪う、素晴らしいテンポでのパス回しだった。
流れの中で好機を創れない清水は、31分に谷野の左CKに長沢が体を投げ出しながら頭を合わせるが、枠右に外れる。逆に32分、谷野のファウルでPA直前中央からのFK、南川が壁を外から巻いて左端を狙ったが、GK風間がディフレクト。てんで好転しない流れに、ついに望月監督代行は悠輔と真希を入れ替え、本来のポジションに戻す。すると、サイドに張った真希こそボールが来なくて苛立っていたが (笑) 、悠輔は正に水を得た魚。素敵なトーキックトラップでポストしてみたりする。そして、ロスタイム、四中工24番の戻りオフサイドで自陣ハーフライン際からFK。蹴るのは桑原卓哉。独特のドライブの掛かったロングキックを待ち受けるのは長沢、この男、目測を誤らない状況なら空中戦に滅法強い。丁寧に叩き落とすと、あ、PA内で悠輔がフリーじゃん。この男が外すはずがなかった。GKを一呼吸外して、右足インサイドでゴール右に叩き込み、1−1。試合の殆どを押し込まれていた清水だが、篠田悠輔の天啓「一撃必殺」で同点に追いつき、試合を折り返した。
四中工 清水エスパルス
10(3) シュート 4(2) ×長沢、○長沢、×長沢、◎悠輔
0(0) 右クロス 3(1) ×真希、○悠輔、×谷野
5(1) 左クロス 1(0) ×岡村
1(0) 右側CK 4(1) ×岡村、○谷野、×谷野、×谷野
2(1) 左側CK 1(1) ○谷野
2(−) 犯OS 3(−) ・真希、・長沢、・長沢
3(1) ファウル 6(2) ・悠輔、・桑卓、・長沢、×谷野、×岡村、・桑卓
[後半]
後半、約2ヶ月ぶりに枝村登場。だが、最初の決定機は四中工の方。左サイドから渥美がマークする18番が外に叩くと、戻りが遅れた真希を尻目に左SB林がオーバーラップ。上げた左クロスにGK風間が飛び出そうとして躊躇、それで佐野の呼吸が乱れ、その裏で24番が頭を合わせた。が、躊躇が幸い、シュートはすっぽりと風間の正面に。そして、舞台は枝村の復活劇へと移り変わる。
まずは6分、自陣左サイドから桑卓が左足でインに巻く長いクサビのボールを入れる。PA手前中央の悠輔が左に流すと、外から斜めに走り込んできた岡村が受けてゴールライン際で急速方向転換、華麗にDFを一枚交わしてラストパスの左クロス。至近距離で枝村が右足を合わせたが…、枠右へ。だが、神出鬼没なゴール前への飛び出しは健在。9分には右サイドから真希が野性味溢れるドリブル、小さく斜めに戻して悠輔、粘って更に戻すと得意の枝村ミドル!、正確な右足インサイドのインパクトは枠左へ外れた。だが、ここまでは試運転。枝村のタコメーターは、13分の小泉投入を機に4−2−3−1に移行すると、左サイドの枝村−真希−悠輔のトライアングルを軸として回転していく。
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06月12日(土)
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