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えすぱっ子
by ひかる。
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■中日本スーパーリーグ U-17 岐阜工業高校戦
 漸く単純にSHを縦に走らせるだけでなく、周囲の選手とのワンツーを絡めて、組織的に崩すようになる。すると、33分、左SB美臣がボールをカットした勢いのまま中に切れ込み、PA外から低いミドルはGK正面。なんとこれが、清水の初シュートである。そして38分、同様に左サイドでプレスを掛けて相手陣内で谷野が奪うと、アーリークロス気味 (とは軌跡が逆か) に右足で内側に巻くスルーパス。この時、竜男はポストに入ろうと戻り、八木が竜男に付いていったCB8番の裏を狙うことで、相手最終ラインにギャップを突くことに成功していた。そう、前述したFW2枚の連動である。八木は右に残るCB19番に対し、向かうと見せて左に切り替えして体勢を崩すと、右足で撃つフェイントでGKを転ばせて、冷静に左足でファーに流し込んだ。1−1。この憎らしいほどの落ち着きが、八木である。
 その後は特に動きなく、前半終了。双方に好機の少ない、平凡な展開であった。

岐阜工高      清水エスパルス
4(2) シュート 2(2) ○美臣、◎八木
4(2) 右クロス 6(0) ×桑彬、×谷野、×風間、×風間、×桑彬、×八木
0(0) 左クロス 3(0) ×谷野、×美臣、×谷野
0(0) 右側CK 1(1) ○谷野
3(0) 左側CK 1(0) ×谷野
1(−)  犯OS  3(−) ・竜男、・柴田、・竜男
5(0) ファウル 6(1) ・美臣、・谷野、・八木、×美臣、・竜男、・八木

[後半]
 後半開始に伴い、風間に代え桑卓、岩本に代え石垣。彼ら4人はプリンス東海でレギュラーを務めてきたので、疲労を考えた予定通りの交代だろう。だが、これが劇的な変化をもたらす。キープ力のある谷野をボランチにポジションチェンジしたことで、ここで溜めを作れるようになり、自由に左右へ振る展開が可能になったのだ。また、ハーフタイムに築館監督に、集中力の欠如について、活を入れられたのかも知れない。
 まず2分、谷野のグラウンダーの左CKを、柴田が至近距離でボレー、GK正面。5分、谷野が左サイドに振ったボールに桑卓が一人交わして左からPA内に侵入、左クロスをファーで柴田が合わせるが、ニアポストにいたDFがクリア。時間が経つにつれ、どんどん連携が噛み合っていき、石垣の絶対的な強さに支えられた最終ラインが押し上がる。9分、美臣から引いてきた竜男へ、更に竜男と連動して裏に飛び出した桑卓にパス、またも左からDF1枚を交わしてPA内に侵入し、マイナスのクロス。をPA手前の八木?が受けるが振り向けず、今度は右の桑彬に振る。桑彬は石垣に預けて前へ、ワンツーリターンを受けると、今度は兄の桑彬が右からDF1枚交わして侵入、角度のないところからシュートを放ったが、GKに止められる。
 11分にはシンプルに、スローインを竜男が右45度マイナスに戻して、PA寸前から谷野がミドル、GK。すると14分、左に流れた八木がボールを奪うとドリブル、同時に近くの竜男・桑卓も走り出す。3人スピードに乗りながら、八木が潰れつつ前の竜男へ。速度を落とさず、桑卓とのワンツーでPA内に侵入した竜男、右に切り返しての右足シュートがゴール右に決まった。2−1。逆転。

 逆転に成功した清水は、DFの無理な攻撃参加は控え気味になるが、セットプレーから好機を作り続ける。18分に谷野の右CKを石垣がヘッド、ファーのゴール内にいたDFが掻き出すが、PA外から神田がワントラップボレー、ゴール左。24分、左CKをニアのDFが跳ね返すが、ハーフライン付近の桑彬が奪い返し、同じくハーフライン付近の佐野へ、そこからクサビを入れると、CKを蹴った谷野がPA左横の角度のない位置からミドルを放つも、枠右に外れる。24分には、神田のスルーパスで竜男がフリーで裏に抜け出したが、左45度からのシュートはファーに外れた。

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05月03日(月)
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