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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 暁高校戦
ただ、清水は逆に余裕が出過ぎて、パス出しのタイミングがワンテンポずつ遅れ、効果的な攻撃にならない。前線に真司・岡村・一也とドリブラーを揃えたことで、自分で打開してやろうとの意識が強すぎて、1対多数でも勝負を挑んでしまい、シュートはセットプレーからばかり。それでも左サイドは、桑卓が小気味良い攻撃参加でアクセントを付けていたが、右サイドは両高野のタイミングが合わない。真希・池田が正にピッチ全体を駆け回って潰しまくり、圧倒的な中盤支配を確立していただけに、ふがいなさが残った。25分には、岩本が石川との1対1を潰したものの、縦パスからあわやの場面を作られている。
(28分、石垣の裏で池田の左CKに合わす岩本 (右) 。シュートは枠外。課題の空中戦で健闘した岩本は、個人的MIP)
32分。やはり最終ラインで繋ぐと、美臣から中央の真希へ。これを真希は、右足ダイレクト、アウトサイドでバックスピンを掛けて、ダイアゴナルフィード。桑卓が左サイドを抉り、ボールを足下から離さない急速方向転換で、釣り出されたボランチの鈴木を突破してPA内に侵入する。更にゴールに向かう動きを見せるが、右SB谷と対峙すると、即、小さく内側へ。そこに攻撃の起点となった真希。凄まじい運動量で突っ込んできた彼が、お膳立てされたボールを右足アウトで正確にファーに突き刺し、漸く清水が先制する。1−0。結局、フィニッシュまで真希に頼ってしまった。
しかし、この先制点も好転のきっかけにならない。むしろ安堵感からか、最終ラインにあった慎重さに陰りが見られるようになる。35分、山中のスルーパスに対し、オフサイド崩れ。これは、飯田のマイナスの左クロスが中央に合わずに助かったが、40分には美臣が飯田?を倒し、PA左角から15M程離れた位置でFK。しかし、一斉にPA内に戻る清水を尻目にクイックリスタートを選択した暁は、パスを受けたCB粂内が中盤のスペースをスルスル上がって、左からアーリークロス。これをファーで競り合うGK風間の上から、諸戸?が頭で競り落とした。緩いシュートは。カバーしていた岩本が頭でCKに逃れたが、完全に油断しての被決定機だった。
その後、双方に好機なく、前半を折り返す。
暁高校 清水エスパルス
2(2) シュート 5(1) ×長沢、×真司、×石垣、×岩本、◎真希
1(0) 右クロス 1(0) ×真希
4(1) 左クロス 6(1) ○桑卓、×岡村、×桑卓、×岡村、×岡村、×岩本
1(0) 右側CK 2(1) ○岡村、×岡村
1(0) 左側CK 2(1) ×池田、○池田
1(−) 犯OS 2(−) ・真司、・真司
11(1) ファウル 9(3) ・岡村、・長沢、・一也、・真希、×岩本、・石垣、×真希、・石垣、×美臣
[後半]
開始3分、池田の左CKにニアの真希がヒールショット。GKが止めるが、復帰戦とは思えないオサレっぷりまで見せつける。しかし、清水は5分、岩本がGK風間の声を無視してバックパスを返そうとしてミス、みすみす左CKを与えてしまう。石川のキックをファーで競り落とすと、PA手前でロビング、これを更に中央で競り落として、最後は飯田がGK風間の目の前でボレーシュート。枠上に外れたが、最大の被決定機であった。
しかし、暁は5分を過ぎると、目に見えて運動量が落ちていく。前半、相手ゴール前でこそ拙かったものの、清水の最終ライン+両CHのビルドアップは、左右の振り分け・展開の速さ共に十分なレベルで、それに付き合わされた暁は、真綿で締められるようにじりじりと消耗していた。8分、岡村がファウルを受け、PA左角の横でFK。ニアでDFが跳ね返すが、PA手前で真希が拾ってシュート。ゴール手前に残っていたDFが跳ね返すも、今度は美臣が拾ってミドル。大きく枠を外したが、波状攻撃の様相を見せ始める。
(8分、最初の場面。真司 (手前) が頭から飛び込んだが合わず、ニアのDFに跳ね返された。後ろに走り込むのは長沢)
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04月24日(土)
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