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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 展望
 序盤、欠場が予想される枝村・山本真の代わりは、上埜・谷野・池田が候補になる。築館監督はCHの役割を、司令塔 (レジスタ) と潰し役 (インコントリスタ) に分けたがる傾向があり、枝村・上埜が司令塔候補。山本真・谷野・池田は、潰し役として考えられてるようだが、彼らには試合を創る能力もあり、どう組み合わせていくか見所だ。特に谷野は、パスセンス・競り合い・運動量と、山本真を彷彿させるハイパフォーマンスを示している。
 FWでは、町田が73分に1ゴールという結果を出しているが、スーパーサブ適性を出している彼をベンチに残し、先発では長沢のポストを使うのが有効か。CBも激戦区。ここにきて、1年生ながら、岩本のクレバーな判断の希少価値が上がっている。昨年、先発の定まらなかった右SHと左SBにも、1年生の小泉・桑原卓がポジションを奪いそうな勢いだ。左SHでは、怪我の多かった鈴木真より、岡村の方が良い動きを見せている。
 気がかりなのが、GKの前田・山崎晃が現在、怪我で別メニュー調整中の点。代わりを務める風間はU-14NTC歴もあるGKだが、やはり久々の再コンバートとあって、相当苦労している。シュート失点率は、前田が14.3%、山崎晃が11.1%なのに対し、風間は22.6%だ (昨年の山本海は9.6%)。今のサッカーはGKの果たす役割が日増しに増大しているが、特にユース年代では、良いGKとストライカーがいるかどうかで、勝敗が大きく左右されてくる。前田の早期復帰を祈りたい。


■出身現役Jリーガー
 平松康平、市川大祐、池田昇平、太田圭輔、村松潤、鈴木隼人、高木純平、鶴田達也、杉山浩太、阿部文一朗、山本海人(いずれも清水)、野澤洋輔(新潟)、谷川烈(水戸)


■チームプロフィール
 概要は、昨年のものを参照方。
 監督は、一昨年の9月に就任した築館範男氏 (44歳) が、引き続き務める。戦術的にはオーソドックスな監督で、流動的なポジションチェンジで人とボールを左右中央にバランスよく動かすのが基本。MFがオーバーラップした最終ラインを埋める動きを徹底するなど、サイド攻撃の際に片方へ人が偏重気味だった従来の清水とは、一線を画する。大胆な選手起用やコンバートを厭わず、下級生に積極的に経験を積ませるなど、育成の監督として、その勇気と熱意は高く評価できる。が、交代の遅れ、試合状況の変化に対する柔軟性の無さ、修正術の粗雑さなど、勝たせる監督としては、やきもきさせられることも多い。
 コーチは昨年就任した、小池良平氏 (23歳)。試合の時には、アップを担当している。選手と歳が近いせいもあるだろう、柔和な表情で和んでいるところを、よく見かける。そして、今年から新たにユースのコーチングスタッフ入りしたのが、GKコーチの2人、高祖和弘氏 (45歳) と梅村芳生氏 (22歳)。年長でS級ラインセンス所持、J1・J2での実績も十分な高祖氏は、試合中に大きな声で与える自信に満ちたコーチングが印象的。ユースのOBでもある梅村氏だが、4月1日から (株) エスパルスに就職となる流れなのか、まだ私は氏の姿を見かけていない。


■試合日程と展望
◆浜名高校 (初顔合わせ)
04月17日(土) 14:15 清水総合運動場陸上競技場
 忠実なプレッシングと高い戦術理解を基盤に、1−0 (ウノ・ゼロ) の勝利を得意とする、静岡高校新人戦王者の評判は高い。怪我人が続出している清水としては、緒戦では当たりたくなかった相手だ。主将のMF松本征也と、MF/DF倉橋秀幸の両名は、今年の県選抜にも選ばれている。

◆暁高校 (初顔合わせ)
04月24日(土) 12:00 日本平スタジアム

◆藤枝東高校 (03年:○4−1)
04月29日(木) 14:15 草薙総合運動場球技場

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−−閨谷−−−−柴田−−− 鈴木崇 −
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−−−−井上−−小関−−村松−−−−
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04月10日(土)
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