ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■清水高校親善 南宇和高校戦+番外編
 攻撃では、一方のサイドだけでの展開が増え、手詰まり感も生じていたが、28分に桑卓の左クロスを巡る交錯で、PA左角よりやや浅い位置からFKを得る。上埜が蹴ったボールにファーで合わせたのは村越、しかし、合わせるので精一杯だったのか、至近距離でのヘッドは枠上に外れた。結局、0−0のまま、後半を迎える。

南宇和高      清水エスパルス
2(0) シュート 7(4) ○一也、○長沢、×長沢、○長沢、○長沢、×一也、×村越
0(0) 右クロス 4(1) ×小泉、○竜男、×小泉、×桑彬
0(0) 左クロス 6(1) ○一也、×桑卓、×長沢、×桑卓、×一也、×桑卓
0(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  2(−) ・竜男、・長沢
4(1) ファウル 5(2) ・上埜、×桑彬、・小泉、×小泉、・村越

[後半]
 後半、疲れの見えていた柴田に代え、石垣を投入して村越を前へ。村越は精度の高いロングフィードで左右に散らすことに成功したが、判断の速さを求められるポジションで、劇的に流れを変えるには至らなかった。逆に5分、左CKをニアの風間の前で合わせられ、最初の被決定機を迎える。ファーにいたDFが、体で跳ね返した後も混戦になるが、なんとか再び左CKへと逃げる。6分、今度はニアの桑彬?が跳ね返すと、速攻。クリアボールを前線に残っていた竜男が粘り、潰されながら駆け上がる味方に戻すと、小泉?が右スペースに展開する。そこへ桑彬が攻め上がり、一つ早いタイミングで中央へ折り返し。長沢1枚しかPA内に侵入できていなかったが、DF2枚の間に体格で強引に割り込むと、ワントラップでプレッシャーを交わして、正確なシュート。清水に先制点をもたらす。1−0。
 その後の8分、右クロスをファーで石垣がクリアしたボールが左に流れ、石垣が釣り出された隙に、再度折り返されたボールが中央、ファーと繋がるが、これは相手のシュートミスに助けられる。その後は、攻撃参加を更に自重した両SBと岩本が、万全のカバーリング体制を整え、コンタクトに強い石垣を強力サポート。好きな選手=ネスタな岩本を軸に、イタリア流ウノ・ゼロ(1−0)での逃げ切りを図る。
 それに待ったをかけたのは、築館監督。というか、恐らく試合勘を取り戻す目的で投入した、山本真希。アップの段階から傍目から見ても、うずうずしていた真希は、残り15分間で投入された瞬間、俺を走らせろオーラを全開。16分、中盤に下がった竜男が右から左へ流れながらボールをキープ、CHの真希へ戻す。すると真希は、怪我復帰戦とは思えぬ得意の弾道キャノンパスを前線に送り込むと、同時に「お前は復帰戦なんだぞ」と見てる方が心配する勢いで、猛ダッシュを開始。そのパスを受けた前線の長沢が、トラップから柔らかく前にパスを出すと、既に真希はそこに追いついており、PA内右45度から勢いのまま、弾丸キャノンシュート。勢いのまま、突き刺さる。GKとか、関係なし(笑)。2−0。

 ただ、真希も万全だったわけではない。競り合いに脆さを見せる場面もあり、また疲れた上埜の存在感も希薄で、完全に相手を押し込むという展開にはならなかった。何より、両SBの攻め上がりの自重は、ウノ・ゼロだろうが、ドゥエ・ゼロ(2−0)だろうが変わらない。ここらへん、2大大会で共に大会最小失点チームだった去年のJrユースのコンセプトが染みついている。

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03月28日(日)
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