ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244763hit]

■今年度的清水エスパルスユース 2003年度版
 勿論、大瀧はいる。キックの質と種類は浩太すら上回る稀代の司令塔だ。だが、セントラルMFとしての大瀧は、精力的だが守備に追われて良さを出せていない印象が強い。枝村と攻守分担してダイヤモンド型の中盤にした方が、機能すると思うのだが…。一方、潰しの仕事を重視するなら、森安や真希と組ませて、枝村の前線への飛び出しを促す考えもある。試合を創るなら上埜か、或いはジュニアユースから池田(U-14NT・東海)を抜擢するか。

 左右のアウトサイドには、エスパルスらしいウィング型選手が揃う。だが、昨年は大瀧が左に回って様々な球種を配給しアクセントを付けていたが、今年はこのポジションもFW的。突破力こそ歴代と比しても見劣りはしないものの、MF的センスに欠け、攻撃が単調になりがちなのが気がかり。
 右は上埜に期待したい。昨年はスピードと体のキレに頼っていた感じだが、元より足下の技術は柔らかく、エスパルス2年目でチームに慣れてくればビルドアップでも魅せてくれるはず。逆に直線的だが、獅子内のミドル砲と逆サイドのクロスへの飛び込みは面白い。昨年、このポジションで実績のある真希・田淵のほか、ジュニアユースでの経験のある柴田・望月、そして杉崎も使われるなら、ここか。
 左は大瀧が中央MF、真司がFWに入ることを考えれば、岡村が有力。怯まず突破を挑み続ける闘争心の持ち主だが、体ができたことで強引さが増してきた。その突破と切り返しは小気味が良いが、視野の狭さは玉に瑕。篠田が一列上がることも考えられる。単独突破はないが、クロスの質は右サイドの選手も含めてチーム1だろう。岡村に似たタイプでは、ジュニアユースで実績のある八木もいる。


▼DF
中央 ◎森安 ◎高柳 ○石垣 △村越 △雄也 ×枝村 ×岩本
右  ○雄也 ○小林 △森安 △望月 ×真希
左  ◎篠田 ○高野 △雄也 ×森安 ×佐野

 3年間、チームの守備の要であった高山・渡邊が抜けた最終ラインだが、ずば抜けた選手こそいないものの、好プレイヤーを多く揃えている。特に昨年、著しく成長した森安は、元来の運動能力と当たりの強さに加え、今年になってからは考えられたカバーリングも披露。2年間出場機会に恵まれなかった高柳だが、背丈があり、冷静沈着なポジショニングは十分に計算できる。互いにフィードの質も高く、不足しているものがあるとすれば「自信」だろう。
 控えも充実している。石垣の激しい当たりは、ユースレベルでも十分に通用しそうだ。積極性を示す村越に、最近体ができてきた雄也がCBに回ることもあるだろう。緊急事態には、高野・真希と経験のある選手もいるが、個人的には枝村のCBを一度見ておきたい。3年間ボランチを務めるよりも、確実に良い経験になると思う。ジュニアユースから岩本(U-14日本代表)の抜擢はあるか。

 右SBは、雄也と小林の争いか。180cmを越える身長と、それに似つかわぬスピードのある雄也は、しかし時に判断が消極的になることがある。逆に小林は、身体能力的には平均的なものの、プレーは真面目で計算できる。だが、2人ともユースレベルでの実績に乏しいだけに、場合によっては森安が回ることもあるか。このポジションには経験のある望月もいるが、個人的に真希をここで見てみたい。身体の強さに正確なキック、何より素早い攻守の切替は、サイドバックでこそ活きるのではないか。
 左SBには篠田。体は小さいが、基本に忠実な守備ができ、前方の状況を視て攻撃参加するのが上手い。だが、今年の場合、岡村にしても真司にしても、左MFが後方の攻め上がりを引き出す動きが上手くない。そのため専守防衛で考えれば、読みと正確なクリアに長ける高野や、或いは雄也・森安を左に回すことも考えられるだろう。ここにもジュニアユースから、佐野(U-14NT・東海)の名前を挙げておく。


▼GK
GK ◎海人 △風間 △前田

 GKは海人(元U-16代表)で決まり。長身にも関わらず、果敢な飛び出しと派手な横っ飛びで観る者を魅入らせる選手だが、シュートを正面で捉える基本的なポジショニングの良さにも注目してほしい。また、そのコーチングは戦術的にも精神的にもチームに不可欠。

[5]続きを読む

03月01日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る