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えすぱっ子
by ひかる。
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■お正月企画その2 5年後の清水エスパルス
 市川の相方には平松を。持ち過ぎの傾向はあるが、市川のように隙を突いて仕事をするタイプには、溜めて相手を引き寄せられる選手の方が良い。エスパルスの出世頭のこのポジションには、他にも太田(2期)・高木(3期)・日高(4期・明治大)といるが、散々指摘されてる通り市川はMF的なセンスに乏しく、単独での局面打開能力に定評のある彼らを使いこなせるか疑問が残る。太田は川口信男のようなスーパーサブの役割を期待する。もう一人、名前を挙げたいのが山本真(8期)。身体能力が高さと判断の速さが魅力の選手で、相手を背負ってキープしながら、SBの攻め上がりを引き出すのが上手い。守備の対応も素早く、市川とポジションを入れ替えても面白い。市川が海外に引き抜かれれば、有力な右SB候補。

 一方の左アウトサイドには、ついにサッカー人工知能デビューを果たした「エスパルスユース出身ビジュアル系コンビ」、高木純平(3期)&村松潤(3期)を。視野が広くキックが多彩で、後方からも試合を創れる村松と、走力・個人技が高く、一人で試合を決められる純平の2人は、実に相性が良い。互いにユーティリティーに長け、試合中にポジションチェンジしても全く違和感なく、2人の相乗効果は無限大の選択肢をもたらすだろう。
 他の候補は、和田(1期・甲府)、大瀧(6期)、鈴木真(7期)、八木(8期)など。和田や真司、八木は抜群の単独突破力がある一方で、視野が狭く攻守で連携に課題を抱える。大瀧はエスパルスユース史上最高のテクニックを有するが、身体能力・運動能力に劣る分、やはり守備に負担を掛ける。彼らをレギュラーで起用するなら、CBに近いタイプの堅守を誇るSBが欲しいが、地域柄か大型SBに欠ける傾向がある。その候補には、森安(6期)・佐野(9期)を挙げたい。

 中盤中央には、稀代のレジスタ杉山浩太(5期)とセントラルMFとして完成されつつある枝村匠馬(7期)に期待を寄せる。クラセン優勝で証明した通り、傑出した補完関係を誇り、浩太が瞬間の判断で次々に縦に勝負すれば、枝村は豊富な運動量でダイナミックに動き回ってワイドに展開する。浩太が技術を活かしてフィフティボールを素早くパスに繋げれば、枝村は身体能力を活かして強引に相手を潰す。特に浩太の判断速度は圧倒的で、むしろ心配なのは個人技主体の時代に育成を受けた平松が、その判断に付いていけるかである。
 他には、吉崎(2期・甲府)、鈴木隼(3期)、深澤(4期・02年戦力外)など。皆、資質の高い選手だが、「判断」という側面から不満が残る。これは彼らの問題と言うより、個人技重視の指導をしていたエスパルスユースに、杉山浩太という「天才」が育成方針の変革をもたらしたとさえ言えるのではないか。

 最後にFWには、阿部文一朗(6期)と塩澤達也(3期)の2トップ。身体能力が高く、ボックス内の強さを誇る阿部は、ストライカーかつ困った時の飛び道具として、トリッキーなテクニックを誇り、MF経験も長い塩澤は、広範に動き回ってFW・ボランチ・アウトサイドを繋ぐリンクマンとしての役割を担うであろう。165cmの塩澤は重心の低いドリブルを武器に、足下へのボールに対して高いキープ力があり、181cmの阿部は体格に似合わない速さがあって、裏に飛び出すのが得意。なかなか良い組み合わせである。
 彼ら以外では、まず塩澤の役割に仁科(5期・国士舘大)。塩澤ほど圧倒的な技術はなく、運動能力も低いが、逆に自分を殺して周囲を活かすことのできる万能型。他では平松(1期)・高木(3期)か。篠田(8期中途退団・エスパニョール)という未知数の選択もある。阿部の役割には、長沼(4期・愛知学院大)。阿部以上にポストを得意とする選手だが、運動能力は並で電柱系。他は下の世代の成長を待つほかなく、山本真(8期)・久保田(8期)・長沢(9期)といったところ。今現在、中学生の彼らが、どれだけ身長が伸びるかも分からないが。また全く別のタイプとして、一人で試合を決めるスーパーサブ的な役割に、太田(2期)と鈴木真(7期)の名前を書いておこう。

 ふう。簡単に済ませるつもりが、なんか疲れた(苦笑)。まあ、お正月の夢ということで、あまり真剣に受け取られませんように(笑)。

01月03日(金)
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