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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 予選リーグ 柏レイソル戦(A)
一方の柏も36分、渡邊のクリアを多田の巨躯が妨げ、右に捌くと船山が飛び出す。クロスを上げるが、海人が鋭くキャッチ。柏はクロスは上がるのだが、清水DF陣が集中を切らさず、適切なポジショニングから確実に跳ね返している。
そして、ロスタイム。天野が巨漢・多田の強引な突破を力で跳ね返し奪取。素早く大瀧に渡ると、一気に左へサイドチェンジ、真司が受けて速攻。スピード溢れる突破を見せるが、DFがこれを潰しに掛かる。足下から僅かに離れると瞬時にドリブルを諦め、軽く斜め横に押し出す。そこにフォローにきた岡村。そのまま裏に抜け出し、切れ込んで左30度からシュート。3−0。電光石火の一撃が決まり、内容以上の点差をつけて折り返す。
柏レイソル 清水エスパルス
5(2) シュート 11(7) ○真司、○大瀧、×大瀧、◎大瀧、◎拓也、×枝村、×真司、○拓也、
○上埜、×真司、◎岡村
7(0) 右クロス 4(3) ○天野、○上埜、○天野、×天野
3(0) 左クロス 2(1) ○枝村、×拓也
3(0) 左右CK 1(1) ○枝村
[後半]
後半開始後、ベンチに戻った柏が落ち着きを取り戻す。2分、右サイドからのロングフィードを多田がDFと空中で競り合いながら、軽く頭を引っ込めスルー。ファーの小森がフリーになり、PA内45度の位置からシュートを放ったが、ドリンク容器を吹っ飛ばしながらニアサイドネットを揺らすに止まる。
しかし清水も4分、岡村の外を枝村が回り込んでセンタリングを送るが、柏DFがCKに逃げ、得意の大瀧サイド(右)からのCK。大瀧のキックはニアの選手を掠め、ファーポスト内側直撃。が、跳ね返ってゴールの中に吸い込まれる。4−0。ベンチからの「当たったかぁー!」の声に、腕を突き上げて応える真司。嘘をついてなければ(笑)、彼の得点のはずである。
余裕のできた清水は9分、岡村から真司、森安と戻すと右にサイドチェンジ。大きく開いた上埜が受けると、周囲から「勝負!」の声、ドリブル開始。巧みなボール扱いで足下から離すことなく、大胆にゴール前を斜めに横切って最後はPA内左45度からシュート。ファーに外れる。
柏も13分、相手シュートを高山が至近距離でブロックして上空に跳ね上がったボールを、船山が豪快にジャンピングボレー。しかし、海人も軽快な横っ飛びキャッチでゴールを許さず。キャプ翼のような迫力のある場面。その後、ここで選手交代。石川をボランチに上げると、大谷を一列前で船山と並ばせ、1ボランチ2トレクワルティスタ(トップ下)で攻めに出る。だがこれは、今まで相手プレスに苦しめられていた大瀧を復活させることになり、むしろ清水が中盤支配率を取り戻すことになる。
攻める清水だが20分、上埜のパスを真司がカカトで受るが、ターンを披露する直前にDFカット。見せ場を失って逆ギレした真司がバックチャージ。イエロー頂きました。すると22分、左サイドで岡村がファウルを犯しFK。船山のキックをファーで海人が競り合うがニアに折り返され、満を持して空っぽのゴールにヘッド。だが高山、体を翻しオーバーヘッドでボールを弾き返す。本日最高の漫画的スペクタクル。
27分、突破に詰まった上埜が一度戻すと、ダイレクトで小林が前方フィード。裏を狙ったが、これは長すぎGK守備範囲。…と思われたが、バウンドしたボールが、飛び上がったGKの指先を抜けていく。その裏を忠実に詰めていた拓也が、美味しくごっつあんゴール2発目。5−0。ある意味、漫画以上に漫画的である。
柏は中盤中央に攻撃的MFが増えたことで、単純な中央突破が増え、前半のようにサイドで崩さなくなってしまった。しかし清水も、大量得点差に恵まれ、どうしても簡単な個人突破に頼りがちである。40分、柏は左に流れたボールを、45度の位置から船山が強烈なミドル。だが海人はこれも右手一本、ディフレクティングでCKに逃れ、ゴールを割らさない。
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11月10日(日)
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