ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244629hit]

■Jユース杯 予選リーグ ジュビロ磐田戦(A)
 ロスタイム、沼野のクロスに対する渡邊のヘッドが弱すぎ、岡本に拾われる。渡邊は素早く寄せるが岡本は粘って横に出すと、船谷の前に体を入れた浩太がファウルの判定。PAギリギリでのFK。船谷の左足キックは壁の右をライナーで抜いて、サイドネットに突き刺さる。1−1。ボールをハーフサークルに戻したところで前半終了の笛。
 浩太が激昂していたが、それは壁の裏に決められたら相手の技量に兜を脱ぐしかないが、壁の横を抜けたボールはGKが責任をもって止める必要があるということかと思う(ほぼ中央でのFKだったので、どちらのサイドの切るかは判断が難しいところだったが)。ま、浩太の王子様気質と風間の気概は、大人しい選手の多い清水では貴重ですな。

 磐田        清水
2(1) シュート 3(2) ○浩太、◎高山、×阿部
8(2) 右クロス 4(1) ×天野、×拓也、×阿部、○仁科
4(0) 左クロス 7(0) ×篠田、×大瀧、×大瀧、×枝村、×篠田、×大瀧、×浩太
3(1) 左右CK 5(1) ×浩太、×浩太、◎大瀧、△浩太、×大瀧
※◎は得点/アシスト、○は枠内/味方に繋がったもの、△はショートコーナー。( )内は◎と○の総数である。


[後半]
 後半開始後、試合はいきなり動く。大瀧−阿部ホットラインの開通である。中盤でボールを奪った大瀧が、そのまま中央スペースにドリブル。次の刹那、左足アウトに掛けたスルーパスを大外に回った阿部が受け、勢いのままシュート、ニアを割る。2−1。前半は阿部のマークをほぼ切らさなかった磐田だが、出会い頭に阿部が身体能力を発揮する隙を与えてしまった。
 再開後も右に流れた枝村がPA内に侵入して2人を突破、3人目に弾かれるが仁科が拾って戻すと、途中交代の上埜がアーリークロス。これが独特の柔らかい軌跡を描き、165cmの大瀧の頭にピンポイント。ファーに流すがGKパンチングクリア。12分、枝村が中盤でカットするや否や大瀧にサイドチェンジ。大瀧は目一杯に開いて追い付くと、一気にスペースを抉ってセンタリングを送り込む。その先には起点となった枝村が、GKの手前にまで迫って突っ込むが…、合わず。そして、その先で阿部が美味しくガラ空きのゴールへごっつあんです。3−1。
 これで浩太は交代。枝村が中盤の新たなる王として君臨する。磐田は運動量が切れて中盤を船谷が一人で埋めるだけで2ラインになってしまい、みすみす禅譲を許す。浩太に代わってゲームマスターとなった枝村は16分、中盤で奪取すると素早く縦に。クサビで受けた仁科が振り向いてドリブル、PA手前で振り返ると遅れて駆け上がった阿部が強烈な低い弾道のミドル砲。これはGKが正面で受け止める。25分、左の展開から大瀧が戻したボールを、引いて仁科が受ける。前線で左に阿部、右に入れ替わった枝村。この2人がDFを引き連れた隙に、仁科はその合間を中央突破。右回転しながら、DF3枚の左外に回り込んで抜き去ったところで、峰村がたまらず押し倒す。このPKを仁科が自ら決め、4−1。高円宮での失敗の汚名を返上する。

 以後、大量得点という余裕とスカスカの中盤の相手を前に、清水は最短距離で中央突破を図る単調な攻撃が多くなる。この前掛かりの隙を、磐田はロングボールで突こうとするが、それでも中盤支配権を握る清水が圧倒的に攻める。27分、上埜が体を張ってカット、拾った阿部がゴリブルでDFを押し込むと、カカトで戻して大瀧がミドル、GK正面。大瀧の支援効果で阿部の各能力は50%増になるらしい(笑)。豊富なスペースを得て32分、奪った仁科がすぐさまスルーパス。阿部が背中でDFを押し退けて独走。シュートはGKが恐れずに飛び出し、足でブロック。
 39分の磐田、深い位置から右アーリークロス。誰にも合わずに左に流れるが、藤井が拾って折り返す。このセンタリングを風間が迷って中途半端に飛び出してしまい、裏に流れたのを1.5列目から飛び出した笹垣が空のゴールに押し込んだ。4−2。あまりといえば、あまりに大味な失点。


[5]続きを読む

10月26日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る