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えすぱっ子
by ひかる。
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■トップ:ナビスコ杯総括 + クラブ選手権 静岡県予選 ホンダFC戦
高山以降、ユースでは大型CBは不足気味で、意欲的なコンバートを試しているJrユースの選手まで繰り下げて見ないと、それほど面白い選手は見あたりません。彼らの今後の順調な成長(と昇格)を期待しつつ、池田には将来のDFリーダーとして期待するところが大きいです。
▼太田圭輔(2期生)出場時間:464分 [1981.07.23生、20歳]
総じて今大会、最大の発見となった太田圭輔。沈み込むような低い姿勢でのキープから、瞬間的な3歩の速さで抜き去る姿はユース時代と同様、サポーターの喝采を浴びてました。
ユース時代から大きく成長したと感じたのが、シュートの精度。どちらかと言えば、強引に数多くのシュートを放った上で、漸く決める選手でしたが、決定機の少ない甲府時代の経験からか、枠内シュート率が格段に改善されてます。得点場面は、ユースでよく見られるパターンで、アウトサイド(村松)の大きな展開を、逆アウトサイド(太田)がファーに走り込み、ダイレクトで決めたもの。お決まりの形とはいえ、難しいボレーを確実に決めたあたりに、成長の跡が見えました。
また、フィジカルが強化されて「緩」の場面でも体を張ることができるようになり、より「急」に切り替えた時の速さが際立つようになりました。
ただ、自分の流れで勝負できている時は良いですが、相手に上手く寄せられた時に、周囲を使おうとする判断が遅い。攻守にポジショニングも悪く、この選手の場合は守備には目を瞑っても、もう少しパスを呼び込むフリーランニングがほしいですね。確かに足下にボールを置いてからも勝負できる選手ですが、数人に常にケアされる存在になった時、勝負する前に近くのマークを外す動きが、必要になるのは確実です。
リーグでは、まずは磐田の川口信男のような起用が多くなるのではないでしょうか。こういう選手は、途中交代でガンガン勝負を挑まれる方が怖い。似たタイプである日高拓磨の昇格は、既に昨年見送っており、太田に賭ける気持ちは個人的に相当なものがあります。
--- 3期生の紹介は、こちら。---
▼村松 潤(3期生)出場時間:328分 [1982.04.10生、20歳]
村松は、持ち味のはずのポジショニングが、全般的に悪かったように思います。澤登や古賀がサポートの意識が強すぎてポジションが重なったともいえますが、村松も自信のある足下で受けたがり、スペースへの意識が乏しかったのではないでしょうか。市川や高木純に比べると、全力走時にパフォーマンスが落ちる選手なのですが、そうした動きを「消極的」と見たサポーターも多かったようです。らしからぬ単純なパスミスや、堅実なはずの守備の1対1で負けることも多く、やや課題を残した印象もあります。
それでも、徐々に試合の緊張感に慣れ、4戦目ではキレのあるクロスで2アシスト。ボールを足下に納めれば、アウトサイドキックを使ったトリッキーな動きも健在で、何より足の振りの小さいフィードやクロスは、相手もタイミングを掴みづらい。そこから伸びのあるボールを配給できる点は、やはりセンスを感じます。スローイングの時に周囲に動き出しを要求するなど、気の強いところも見せてました。
ユースでは、ポジショニングに優れた似たタイプの篠田大輔(高2)、未知数ながら潜在能力を伺わせる杉山雄也(高1)などが、彼に対抗する左SB候補でしょうか。
▼鈴木隼人(3期生)出場時間: 31分 [1982.05.13生、19歳]
消化試合となった最終戦、怪我からの復帰戦だった伊東に代わり、31分間出場。悪くない動きだったと思います。谷川と比べると、やはりMF的なセンスがあり、積極的に前線に顔を出すし、ドリブルやミドルシュート、スルーパスといったプレーに自信を感じました。
ただ、ユースでは、試合を落ち着かせるキープ力が周囲に余裕を与えていた選手ですが、トップだと判断速度の遅く、逆に流れを切っている場面も目立ちます。それでも、ACWCに比べると改善の後が見えますので、与えられた出場機会を大切にして、今後の練習に還元してもらいたいところ。
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05月12日(日)
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