ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2002年度版
 前線で1列目と2列目を説明したので、ドイスボランチについて。実際には、浩太はかなり深い位置まで下がってビルドアップに参加し、左右MFはアウトサイドに開いてSBと挟み込む守備をすることになる。トップ下に中心選手を固定する場合、積極的に狙われ、カウンターを仕掛けられやすい。DFラインの前で第一波を防ぐ「後見役」は、Jrユースで菊地が担当していたが、ユースで引き継ぐのは渡邊(3年:00年U16代表)か。相手の次の一手を見切る「読み」には卓越したものがあり、数的不利を凌ぐのは得意。
 相方には、枝村が適切であろう。守備技術に長けた渡邊に対し、身体能力の高さを持ち、また得意とする大きな展開は、浩太による速く細かく激しい仕掛けに対するアクセントとなる。体の使い方が上手く、1対1でのキープと奪取に水準以上のものを見せる森安(2年)は、動きの質に不満は残るものの、逆にそれに長けた渡邊とは良い組み合わせといえる。ボランチ経験の浅い高柳(2年)も、守備面では読み・技術・高さともに不安はない。昨年からこの位置で起用されている大瀧は、高さ不足や当たりの弱さは仕方ないにしろ、攻撃面で機能できるように、判断速度を高めるなど工夫していきたい。


▼最終ライン
 中心となる選手は、高山(3年:02年U19代表候補、02年二種登録)で疑いないが、彼はリーダーシップを発揮することが不得手にしている。一方、1年から高山と組んだ渡邊は、知性と勇気に満ちた統率力が光る選手。ただ、身長171cmの彼がCBとして昇格、そしてプロで活躍するの厳しい。
 そうなると、高山と組むのは、天野(3年:99年U15代表候補)か高柳か。早くから実績を残してきた天野は、自信を持って積極的にコーチングをするタイプ。しかし、従来は攻撃的SBだった彼は、慌てて飛び込むなど判断力に問題を抱える。逆に高柳は、高山・渡邊に通ずる危機察知能力に優長し、高山の積極的なパスカットにも冷静沈着に彼のスペースを埋めることが期待できる。一方、しばしば消極性が見られる点は、DFライン統率の観点で頼りない。他には、小林(2年)・田淵(2年)・村越(1年)あたりが、起用されそう。

 攻撃的MFが中に絞る傾向があるので、両SBは攻め上がりが求められる。右SBの最右翼は杉山拓也。瞬発力と持久力を兼ねたアスリート能力が魅力。90分間通し縦に長い距離を加速するが、守備面は改善されたとはいえ、問題を抱える。守備を固める必要が出た場合、天野や小林が、代役の有力候補か。他にも田淵(2年)・望月(1年)の他、長い加速距離を考えれば杉崎も面白そうだ。
 他方、左SBは篠田(2年:静岡選抜)で固定的。今年、唯一の守備的レフティである。単独での打開能力に劣るものの、周囲との状況から上手くスペースを埋めるのが上手く、攻撃でも、機微を捉えたオーバーラップに熟達している。控えは杉山雄也になるだろう。高さと速さを兼ねた未完の素材ではあるが、現時点では致命的に当たりに弱く、また左足のレパートリーも乏しい。場合によっては、仁科・拓也を右からコンバート、或いは山本真希の抜擢も考えられるか。


▼GK
 GKは、昨年のサブ争い以来、山本海人(2年:01年U16選抜)が、勝又(3年:99年U15代表候補)を一歩先んじている格好。山本は身長190cmを超える、清水育ちで待望の大型GK。ハイボールの競り合いには当たりへの強さも見せ、際立って高いDFのいない今年のユースでは、セットプレー対策などから必須の選手。一方の勝又だが、ハイボールに対して伸び上がるようなセービングが武器。オープンプレーは苦手にするなど、山本と特徴が重なる分、現状は実力差以上に厳しい。むしろ、小柄ながら読みが鋭い風間(1年:静岡選抜)にチャンスがあるかもしれない。


◆代案
−−−−−−−−仁科3−−−阿部2−−−−−−−−

−−大瀧2−−−−−−−−−−−−−−−天野3−−

−−−−−−−−枝村1−− 杉山浩3 −−−−−−−

−−篠田2−−−高山3−−−渡邊3−− 杉山拓3 −

−−−−−−−−−−−山本2−−−−−−−−−−−


→2003年度版

03月01日(金)
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