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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1991年度組
名前のインパクトもあって全国的に有名だが、初見で良さを理解するには非常に難しい。彼はいつも場面に応じた最適なプレーを最適の技術で行うため、いかにも簡単そうで目立たないのだ。クラ選決勝では、Jヴィレッジのコーチが常に「清水の14番」を見続けるよう指導していたほど。長い間見ていると、スペースを見つける視野の広さと、その広いエリア (特に背後) にパスを出すボディバランスの素晴らしさがわかる。左足のテクニックも高く、難しい体勢でも柔らかくボレーを合わせ、直接FKやミドルを叩き込むキレもあり、足下のキープ力も高い。中3で背が一段と伸び、体を張れるようになったが、同時に倒されるべき時には倒されてファウルをもらうずる賢さもある。エレガントなスタイルながら、FWらしい熱い部分を見せることも。なにしろ「サッカーを始めたきっかけ:清水に生まれたから」な男である。
万能型で連携から点を奪うタイプだが、これといった特徴のない選手でもある。プロ、そして代表を狙える資格があるだけに、これから化け物じみた身体能力を誇る相手に、いかに対処していくかが求められるだろう。押し込まれた展開で前線に一人残ったとき、ポストプレー以外で状況を打破していく力を望みたいところ。本人も自分とプレースタイルが似ているという理由で、好きな選手にラウール・ゴンザレスを挙げており、このあたり長所も課題もよく分かっているようだ。
▼青木 達也 1991.05.18生 175cm/61kg CH 「アオキ」
清水FC/清水第八SC (高部小)→清水JY、※静岡選抜 (06年)、静岡選抜 (05年)
鍋田らと共に清水第八で全国3位。その頃から中盤のコンダクターを担ってきたが、清水JYでも3年間、司令塔として絶対だった。その存在は中2以降、ダブルボランチを組むことが多くなった山田が、彼には殆ど文句を言わなかったことからも伺える (笑)。
浩太以来、清水の下部組織に久々に現れた、俯瞰した視点からスペースを立体的に把握できる選手。平面のスルーパスを出せる選手すら稀だが、彼は数枚先の遠いスペースを見ることができ、浮き球のロングパスを駆使してラストパスの一つ前、崩しのパスを出すことができる。大柄選手ながら浮き球の処理が上手く、体で食い止めてこぼれ球を自分のものにするとで中盤の底に蓋をすると、相手のプレスを確実にかわしてから、よく周囲を見た上でパスを出せる。こうした守備のタスクも浩太っぽい。同時に枝村のように前に出ていく力もあり、ミドルシュートは岩下監督に怒られるぐらい積極的。サイドに飛び出してパスを引き出す動きができ、中央でクロスを合わせることも。セットプレーでも直接狙うだけでなく、頭で合わせる側での得点も多い。
だが、浩太に比べるとパスを浮かせてしまうことが多く、確実性に難がある (第八の僚友、鍋田・畑は浮き球が得意なので、問題にならないが)。またグイと前に出たとき、そこから枝村のように相手を抜き去ってフィニッシュまで持ち込む力が足りない。とはいえ、この2人がプレースタイルを確立させたのは、ユース時代、高2・高3の時であり、青木にもプロを目指して自分の形の完成を望みたい。
▼長島 潤 1991.07.05生 179cm/69kg GK 「ナガシマ」
清水FC/清水第八SC (清水小)、※クラ選優秀選手 (06年)
他の同期と同じく清水第八出身のGK。だが、清水FCでは控えであり、エスパルス入団後も静岡JFCの正GKである水野の後塵を拝し続けた。実に中2冬まで水野の控え。その後、1月のキンパラカップで水野の怪我のため出場機会を掴むと、水野復帰後も伯仲のポジション争いを繰り広げる。だが、クラ選東海から水野が再び怪我で離脱すると、夏のクラ選全国で優秀選手に選ばれる大活躍。これで完全に定位置を掴み、秋にはユースでも先発するなど大きく飛躍した。
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04月02日(火)
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