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ビバ彦♂日記
by ビバ彦
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■050501後浦なつみコンサートツアー2005春『トライアングルエナジー』@中野サンプラザ(夜の回)
初日郡山公演以来の鑑賞。大雑把な感想は変わらず。期待値が低い分だけ楽しめた。
構成は、新春ハロコンの延長、言わば「ベストヒット・ハロー!プロジェクト」。
演者と演目の関係に必然性が無い。さらにトークと歌の流れに見るべき演出も無い。
タレントがステージ上でただ歌ってトークをするだけで、観客をステージに引き込むような
流れ・仕掛けを感じる事はなかった。
後藤の昨秋ツアー、そして松浦の昨秋、今春ツアーは非常に見所の多い、何度でも見たくなる
演出だったが、今春の中野の分割紅白コンサート、そして今回の後浦なつみツアーは、
ほとんどまともな演出が施されていないように感じる。明らかにステージの質が違いすぎる。
制作会社あるいは舞台監督のクレジットはどうなっているんだろうか?
スキンヘッドの強面(失礼!)の方が監督(?)をしているライブは質が高いようにも
記憶するが判然とせず。御存知の方いらっしゃいますか?
さて、後浦なつみの面々のパフォーマンス。初日も感じたが、MVPはやはり後藤。
テンション、コンディションが抜きん出ている。歌ダンスとも、
まさに「エナジー」(笑)大放出。秋には是非、ソロツアーを再開してもらいたいものだ。
松浦はややお疲れか、セーブしているのか、高音がざら付き気味。さらにユニット加入時の
恒例(?)で、必要以上に前に出ようとはしない姿勢が伺えた。
安倍はこの二人に囲まれるとツラい。歌においてもトークにおいても実力差が明確に
なってしまう。しようがない。それがグループの庇護から抜ける、つまり独り立ちという
事だから。 是非がんばって欲しいものだ。
トーク。初日は松浦の交通整理能力が目を引いたが、今回は着目すらせず。
非人間的な面を見せる事のある松浦はまだしも、他の二人の中身の無さにやや苛立つ。
当たり障りの無い脱色された発言を、毎回毎回希有な一回性の「恩寵」のごとく
有り難ねばならぬ事もなかろう。「子供騙し」という言葉で片付けたくなる夜もある。
元々が成功したユニットとは言えない「後浦なつみ」。ライブによってミラクルが起こるか
とも期待したが、化学反応は不発。90分のステージで歌い踊る後浦なつみも、昨秋感じた
バラバラなユニットのままであった。結局、三人ともこのツアーを行う必然性を心底は
感じていないのだろう。「お仕事」ーーそんな意識で取り組んでいるように感じてしまったし、
それはやむを得ない事なのだろう。企画自体に無理があるのだから。
後浦なつみーー各々のソロを圧迫、疎外するくらいなら、今後は封印して欲しいものだ
(ハロー!コン等の特別な場は除くとして)。
ライブを見ながら、思考はどうしてもMVP後藤に向かう。
粘性、艶こそ少ないが迫力はある後藤の金属質のボーカル(最近安定性を増し、さらに
メタリックになったように感じる)とスピィーディーなダンスを味わうにつけ、彼女は、
サイボーグ・フェミニズム的な人体改造の美学に走ったらどうかと思う。
今回の極端な胸肥大化も豊胸手術の成果として考えたら面白いかも。 かつてのリサ・ライオン、
マドンナ的なイメージ。それは極論としても、彼女には性差を超越したサイボーグ/アスリート的
なイメージが似合うかもしれないと思った。
05月03日(火)
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