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ビバ彦♂日記
by ビバ彦
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■松浦亜弥
8時起床。

子供がムズがるので保育園ナシ。
事務所で仕事をしたかったのだが、子供と過ごす事にする。
炊事洗濯を午前中に軽く。洗濯機一回転。取り込み3箱。干し2箱。洗い物45分。
11時過ぎに下の子と近所の公園。ボール遊び。
13時前帰宅、安くて大好きなフラカッソでランチ。三人前で2300円。嬉しすぎる。

帰宅後軽く仕事などして出立。
松浦亜弥熊谷公演。

このところライブは昼夜連荘を止めている。時間的な損失が大きいからだ。
今回も昼夜二公演見ると、午前から昼過ぎの炊事洗濯&外食は出来ない。
昼過ぎには出立の用意になってしまう。今後も一日一公演を続けるつもり。

赤羽駅から高崎線で54分。埼玉県北の中心都市熊谷。
高校まで住んでいた東松山からは自転車で30分。何度か出かけた経験がある。
アンドレ・ザ・ジャイアントをはじめて見たのは熊谷市民会館の新日本プロレス興行だったか。
2F席で見ていたが、手を伸ばせばトレードマークのカリーヘアーを掴めそうな巨大さ!
経験した事の無い感覚におののき、2Fなのに、何故か後列まで後ずさりする。
見世物小屋の蛇喰い婆と同じ。「万が一こっちに来たらどうしよう……」。戦慄と魅惑。
伸び盛りスタン・ハンセンが「パコーン!」と館内に響き渡る音で木戸にラリアットを
決めていたのも記憶深い。不思議に猪木、坂口をはじめとする日本人スターの記憶は
ほとんど無し。
荒川河川敷花火大会のデートは生涯でも3本指に入るたまらん緊張。
結局やることはやったにしても、相当甘酸っぱい思い出。

駅を抜け熊谷の地に降り立つ、といきなりの凄まじい強風。寒い! 
北関東名物赤城おろしのからっ風。渦巻く強風がコートを引っぱり、歩行さえまにならぬ。
60分ほど前にいた赤羽ではコートなどいらなかったものだが……。襟をおっ立て
ハンドポケットで前傾姿勢を保ったまま歩行。15分しないところで会場の熊谷会館。
寒空のためかヲタは近所のコンビニと会場エントランスに固まる。黒灰色が中心の
地味な格好をした雄どもが固まり凍え、あたかも一時避難をした鳥のよう。
もちろん自分とて他聞にに漏れず……ではなく、むしろ典型であり。

発泡酒でメートルあげてから座席に乗り込む。
スタンディングの許されない二階席。
いや、しかし立つ事なぞ不必要なライブであった。
耳させ澄ませておけば、まさしく字義通り「未聞」の妙なる調べが聴覚を快く刺激する。
松浦亜弥(の歌声)という名の類例のない楽器は、今宵も素晴らしい音を発していた。
繊細で重厚という矛盾した特性。
しかしこの矛盾は何と心を掻きむしる魅力的な矛盾なのか!! 

アイドル然とした(それはつまり子供だましという事だ)場繋ぎコーナー
(ビデオ、ゲーム等)を一切排した今ツアー。演出の全ては彼女の歌声の魅力に
奉仕するための方向で作用している。お馴染みの可愛い可愛いあややを映し出すための
巨大モニターは撤去されたがゆえに照明が一段と効果を発揮。
光の洪水とレーザーの渦が形作る明暗が聴覚を高める方向で視覚を幻惑する。

さらに前ツアーからその傾向はあったが、歌唱を制約する振り付け(notダンス!)が
さらに緩くなり、足を止めて歌唱に集中する場面が多数。「スーパーアイドル」としては
今ひとつ格好がつかないところではあるが、表現者としてはいよいよ充実。
中でも完全に足をとめた「YOUR SONG〜青春宣誓」やアイドル的振り付けのない
(=ややダサめのコール&レスポンス・ビヘイビアの)「シャイニング・デイ」では、
信じ難い軽やかさと艶かしさが両立するボーカルが場内に響き渡り、
天上にも昇るような心地を覚えた。

「お騒がせしてすみませんでした!」

ステージ中途でこの間の写真誌報道に関しての言及があるも、
個人的には我が意を得たり、と共感。これほどの表現者が貧しい人生経験しか
おくれないハリボテの籠の鳥であってよいはずもない。
僭越ながら、充実したプライベートをお祈りする。その経験の還元はステージ、CDで是非!


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03月13日(日)
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