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ビバ彦♂日記
by ビバ彦
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■『2nd W』が
名盤たる所以はつんくがきちんとマンネリしてるからではないでしょうか?
この心躍る蠱惑的な12のPOPミュージックは、実際にはほとんど
つんく帝国の既定の路線をなぞっているに過ぎません。
ヲタならば全ての曲に対して「これは何風」とつんくの音楽語彙の範囲内で
比較・同定できるはずです。それは何も難しい作業ではない。
しかし、だからこそ素晴らしい。
つんく(という名のシステム)は“きちんと”つんくしていればいいのです。
さすればかくもお手軽で耳に残りやすい、
つまりはPOPな作品が出来上がってくるのです
(対照的に無残という概念に新たな外延を追加してくれた
松浦亜弥「ずっと好きでいいですか」が駄目な原因〔正確にはその駄目さ〕は、
マンネリを放棄して安易に新しい方向に向かおうとした点にあると感じました)。
またしても眩暈を催すような素晴らしい「恋のフーガ」DVDのアートワークと言い、
以前から主張している通り、Wのスタッフは「このWという素材をどう活かすか」を
日夜考え、楽しみながら仕事をしているような気がしてなりません。
ことCD制作においては、メロン、松浦(こちらには硬直した上意下達の匂いしか
感じられません)に全く感じない臨機応変な制作現場の一体感を、WのCDには
感じ取ってしまうのです。
そしてその中心には臨機応変というか変幻自在というか柔軟というかふざけてるというか、
とにかく硬直とは縁遠いあの二人の姿。
聞き出すと止まらない駄菓子のような中毒性を湛えた楽曲たち。
この汲めども尽きぬ魅力を持つ遊び心満載のPOPミュージックを
もう一度聴く事にしましょう。再び、いや三度称えるために。
03月05日(土)
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