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ビバ彦♂日記
by ビバ彦
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■後藤と松浦
「フォークソング」に入っている松浦の声って本当に透明なんですよ。あのアルバム自体がプリプロをリリースしちゃったようなディレクションゼロのアルバムだったんだけど、そういった場で聞くと松浦の声の異質性を理解したような気がしました。カラオケでガナってりゃ誰だって癖や個性が出ます。でも彼女の場合そういった個的な偏差って殆どないような気がする。声の純粋状態、イデアのようなもの。それが彼女の声の最大の特徴だと思います。もちろんそんなものは存在しないし、理屈的にも矛盾してるんだけど、そういった比喩でしか語れない何物かなんですよ、松浦の声は。そしてその上での彼女は全てを技術に還元して表出できるところに凄みがあります。中途半端な感情移入を感じさせないところが凡百の歌い手とは違うところではないかと。インタビュー読むと分かるけど、メチャクチャ細かく唄い方を分析してますよね、松浦。「ここがポイントですよぉー」とか「むずかしいんですよ」とかね。それが彼女の凄みを形成しているミソだと思います。
いまだにつんく氏の作品に歌謡曲的な、言い換えれば「LOVEマシーン」的な偏差、誤読を期待する向きには松浦は向いていないと思いますし、どんどんつんく氏の「現在」から取り残されると思います。そのことと器用な鈴木Daich秀行氏が頻繁に登用されることは深い関係があるに違いありません。その到達点がどうであれ。
そう言えば、「FS3」での後藤の歌唱は良かったですね。上手くなってる印象を持ちました。あまり比較論はしたくないけれど、「FS2」の松浦よりも全然曲としての説得力を持ってる。ただそれが今後どう生かされるのか、それはわかりません。
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あー、ごまっとう聞きました。後藤真希の作品ですね。予想通り、松浦亜弥は見事なまでにごまっとうの松浦亜弥を演じてます。つまり気配消してます。で、藤本はそれなり。
10月27日(日)
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