ID:633
TAKANORHYTHM
by Tomoe
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■鳥肌
両方の面がくっきり強調されたピカレスクヒーロー、ルルーシュ。
なかなかこういうキャラっていそうでいないなあ。
スザクとの電話を切ったあと、ルルの計画により、街が瞬時にパージされて崩壊する。
崩れ行く街を見下ろして高らかに笑う黒の皇子。
私のイメージの中のルルーシュは、このときの姿です。
物語の中の日本人は彼を救世主と呼ぶけれど、
こちら側の視聴者から見れば、禍々しい左目を持った魔神の顔を持つ。
芝居がかった台詞回しも動きもいかにもフィクションぽくてたまりません。
BGMに流れるサントラ曲「Nightmare」のドラマティックな音がさらに物語を盛り上げます。
22〜25話あたりの盛り上がりを思うと、R2なんてまだまだ(´・ω・`)
これからどんどん暗くなっていくんだ。
ルルは断罪されるべきだ。
ふと、スザクの気持ちになってみました。
日本を裏切ってブリタニア軍に入った行動の是非はおいといて。
懸命に軍で働いても所詮はイレヴン、全く受け入れられなかった彼。
そんな彼を公平に扱い、認めてくれたのが皇女ユフィであり、
変人のロイドであり、セシルさんだったりする。
アッシュフォード学園の生徒会のみんなも、次第に彼を仲間に入れてくれた。
学園には昔からの友達ルルと、その妹がいて。
軍にも、学園にも、少しずつ居場所ができて、一番幸せな時間だったのかもしれない。
スザクは瀕死のユフィに「楽しい生徒会があるんだ」と語りかけてたっけ。
でも、彼に生きる喜びを与えてくれた優しく暖かな姫は、ボロボロになって死んでしまった。
ただ殺されるだけじゃなく、虐殺をおこなったという汚名を着せられて。
誰よりも、日本人と仲良くやっていくことを望んでいたのに。
最後まで、自分が何をしたかを知らぬまま…。
「私は…うまく…できた?」って言っているところに、
逆上する日本人たちの怨嗟の声が響くところはイヤな(つまり上手い)演出でした。
ユフィが死んだとき、スザクとルルが一緒に歩けるかもしれない最後の可能性が
なくなってしまったな。
スザクはもう暖かい場所には帰れない。
学園に戻っても、完全にもとの彼に戻ることはないんだろう。
彼はゼロを憎み、どんな手を使っても葬り去ろうとするはず。
ユフィを守りきれなかった自分を許すことはできないだろうから。
ユフィはあんな酷いことをしても、最終的には安らかに眠れる場所に行けたかもしれないけど、
残された二人が行くのはきっともっと冷たくて暗い場所。
何もかもリセットして仲良くなって終わりなんて、
そんな安易なラストだけはやめてほしいなぁ。
でも予想の逆を行くのがギアスだったりする( ̄ー ̄;
とにかく面白ければいいや。
04月17日(木)
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