ID:633
TAKANORHYTHM
by Tomoe
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■(21:35)大丈夫か? -考えるヒット488-
「だがT.M.R.とどう違うのか。本質は全然変わっていないように思えてならないのだ。」
ふむふむ。

「つまり西川貴教という人は結局、風に吹かれて髪をたなびかせながら熱唱したい。
 その為に楽曲がある。バンドサウンドになろうが、肝腎なところは一緒なのだ。」

ここは本人やファンからは異論があるかもしれないけど、
外部から見たらこう見えてもしょうがないと思います。
実際、「何の曲を歌っても西川節になる」という評価はあるな。

「リスナーとしては、どうせなら、どうせT.M.R.と違う世界というのなら、
 もっと遠くまで行ってほしかったのである。」

これは、a.b.s.ファンでも思ってる人いるだろうな。
「意外と変わらない」って。

近田さんは「私は本人が曲や詞を作る必要ってそんなにないと思うんですよね。」と書いてます。
西ちゃんのパフォーマーとしての能力は高く評価してくれてると思う。
だからこそ、わざわざバンドを組むならもっと色を変えてほしかったってことでしょう。

「この方向性よりは、サウンドなんかに凝らないで、もっとストレートにノドを聴かせる、
 例えば堀内孝雄みたいな未来の方が、自然な気がするんですがねェ……。
 そういう詞をうたった方がいいです。」

…ここまでは西ちゃんがやりたがらないかと( ̄ー ̄;
西ちゃん、洋楽好きでHMとかHRとかの人だし。
もともと、ゴテゴテに飾りまくるのが好きじゃん(笑


a.b.s.を作った理由。
西ちゃん的には、あくまで「バンドで売れたかった」という悔しさがベースにあります。
同期のバンドが売れていくのに自分はソロで、曲も詞も自分のものじゃない。
そういう「かなわなかった夢」がいつもくすぶってた。
そのへんを加味せずに、ひとりのJ-POP歌手として西ちゃんを見ると、
確かにもっと違う可能性があるのかもしれません。
それこそミュージカルとかも、全く別の楽曲に触れて、
西ちゃん個人の能力を広げるいい機会かもしれない。

この文章を読んで、先日のイヤカン名古屋で感じたことを思い出しました。
私にはバンドだろうとソロだろうとたいした違いはなくて、
西川貴教が歌っているところが好きなんだなあ、と。

前は、バンドになればT.M.R.とはまったく違うものになると夢想していました。
西ちゃんも「TMさん」と、T.M.R.を自分とは違うキャラのように客観的に語るようになっていたし。
が、a.b.s.を見てみたら、やっぱり派手なところは派手、
説明しづらいコンセプトは健在(笑)。
バンドの形を作りこんでるのは発起人である西ちゃんなので、
思ったほど差は出てないと思いました。
ファンの半分は西川ファンなんだろうし、西ちゃんが歌う限りついてくるんだろうし。

柴ちゃんもスナオも岸さんも好きですけど、
彼らが西ちゃんと離れて仕事をしても私はたぶん興味はない。
あくまで西ちゃんの組んだバンドの一員だから好きなのであって。
もともとソロのファンなので、バンド全体が好きというよりははっきりボーカル寄りです。

そして私は、ステージで歌うパフォーマーとしての西ちゃんが好きなのであり、
西ちゃんの作る詞や曲がいいかどうかはまた別。
西ちゃんがソロでデビューせず、あくまで自分で組むバンドにこだわっていたとしたら、
ここまで売れていたかどうか疑問だと思っています。
自分が「やりたいこと」と、
自分に「向いていること」や「受けること」は別だから。
浅倉さん、井上さんという他人の目(ファンの目に近い感覚)を通したからこそ、
西ちゃん本人も気づいてなかったであろう魅力が出て来たんだと思います。

西ちゃんが自分たちのバンドにこだわるから、そうすればいいと思うだけで、
もし本人が納得してるのなら誰の曲を歌ったっていいです。

私の願いは自分のバンドで歌う西ちゃんを見ることでした。
が、本当に見たかったものは最初からT.M.R.の中にあったのかもしれないです。
青い鳥は自分のすぐ近くにいた、みたいに。
もともとT.M.R.を見てファンになったんだから当たり前ですが。

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12月20日(水)
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