ID:633
TAKANORHYTHM
by Tomoe
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■夜が終わる
あれだけ売れてるはずのこうださんですら、イベントで歌ったら
曲によっては皆さんポカンとしてるようで・・・。
それで、90年代ヒットのTRFで大盛り上がりしたり(エイネだから)、さっぱり。
ヒットシングルで攻めないとダメか。
エイネは特に、知らない曲で盛り上がることの少ない客層が相手なので、
テレビによく出る有名人や、CMなどで耳慣れた音楽にしか反応しない傾向があります。
感覚の違いに慣れなきゃなーと思いつつも、あの温度差はしんどいです。
普通のフェスがいいよー。
西ちゃんの場合は、ハイプレやリミットには反応いいけど(それでも、若い子は
あまり知らないんじゃないだろーか)、種曲はすでにダメ。
かえって、エイネ仕様の銀金とかが常連さんには受けがいいかもしれません。
奴はけして「皆さん、ご一緒に!」とやさしく手拍子や両手ワイパーとかをうながすタイプの
誰にでもやさしいアーティストではないなあ。
イベントでも平気でかけあいしようとするし(苦笑
私は“皆さん盛り上がりましょう”系の妙にやさしい人は苦手かも。
勝手に盛り上がってくれればついてく(笑
ほんとは、黙って立ってるだけでカリスマ性を感じるような人が好き。かも?
*******
ゆうべ寝る前、虫と格闘したときに電気消したりテレビも消したりして(虫が光に寄っていくため)、
そのままテレビを何時間か消してました。
私は帰るなりテレビつけっぱなしにするタチなので、こういうのは珍しいです。
ライヴ帰りのときくらい。(ライヴ帰りはいかなる雑音や音楽も耳に入れたくない)
静寂の中座っていたら、ふと音楽が頭に浮かびました。
ミッシェルの「NIGHT IS OVER」。ピアノのインスト曲です。
久しく聴いてない。
彼らの得意の爆音のイメージとは全然違う、優しい、眠りにつく前に聴くような音楽。
これは、彼らのラストライヴの後に会場で流れていた曲なのでした。
彼らがステージを去ったあと、画面に流れる最後のメッセージを見ながら、
泣きたいけど泣けない呆然とした気持ちで、
だだっ広い幕張メッセにたたずんでいたあの時間。
“パーティが終わったんだ”
そんな風に感じてました。
世紀末、長い夜の狂騒を駆け抜けた4人。
シンプルな演奏だけのライヴに、ごまかしも細工もなかった。
8月に入り、解散や活動休止を発表するバンドが複数いるのを耳にして、
あの切なく短いラストツアーまでの1ヶ月と少しの日々を思い出しました。
どんなに輝く理想を掲げても、ボロボロになって終わるバンドも多いと思う。
たとえ内実はどうだったにしろ、最後までちゃんとファンを踊らせてくれた彼らは、
やっぱりすごかった。
<パーティーは終わりにしたんだ>(暴かれた世界)
夜はもう明けたから、戻ってきてほしいとは思わない。
ただ、またあの4人でステージに立って、何のこだわりもなく音を鳴らせる日が来たら、
きっとすごく嬉しいな。
「カモン・幕張ロッカーズ!!」
<世界の果てにボサノバが鳴り響いて
機嫌の悪いパレード どこにも終わる気配がない> (リボルバー・ジャンキーズ)
戻ってきてほしいとは思わない、けど、
もう一度、キュウが叫んでカウントとって、
ウエノのベースとアベのギターが鳴り出すあの瞬間が味わえるなら…と
やっぱりときどきは思う。
映像でライヴを見ることはできても、あの瞬間の気持ちは記憶の中にしかないから。
思い出すといまだに泣けてくるのです。
*
あれ以来、バンドのライヴは思い立ったときに見に行くようにしてます。
「次の機会に見ればいいや」と思ったらバンド自体が消滅、なんてこともあるから(汗
ライヴはナマモノ。見られるうちに見るべし。
08月07日(月)
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