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遊戯王感想とか雑文とか(遊戯王の謎)
by 遺跡馬鹿
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■キャラ本を読んで
手に取るまではどんな内容なのか不安で一杯でしたが、「嫌いな食べ物−おでん」を見た瞬間、「イイ本だねぇ…(^-^)」などと思った私です。

■おでん嫌い
この『嫌いな食べ物』ってキャラクターの個性を反映して…と言うより、高橋先生の個人的嗜好で決められた感じがしますよねぇ。
その中でも特筆すべきは社長の『おでん嫌い』でしょうね。

普通、嫌いな食べ物を意識する場合、味や匂い、食感がダメだと感じたり、「鶏がさばかれるところを見て鶏肉が食べられなくなった」などの、悪いイメージが植え付けられた結果、その素材が嫌いになった…などがあると思うんですが、そこに『おでん』ってなかなか入らないですよね。

でも、私もおでんって好きじゃないんですよね。
理由は「食べる時にどの具から食べたらいいか、迷うから…」もう選ぶ時点で面倒くさい(^_^;)
それに一つ一つの具が大きいから、食べている最中に飽きちゃったり…。

社長がどうして『おでん嫌い』なのかは分からないけど、同じような理由だと納得いくなぁ〜。
でも好きな食べ物に『こってりソースの肉料理』が挙げられていたのはちょっと意外…。
てっきり和食派だと思っていたから…(^_^;)

社長は好きな食べ物を好きなだけ、毎日食べ続けそうだから、周りの人間はうんざりしているかもなぁ…。(つまり子供だ(笑))

■インタビュー「剛三郎vs瀬人 骨肉の争い」
創造主である高橋先生の言葉に疑問を持つというのも、ファンとしてどうかなぁ〜と思うんですが、なんとなく違和感を感じたこの段落についてちょっと書こうと思います。
私の中ではたとえ作家が「このキャラクターはこうなのだ!」と位置づけしても、物語の主人公というのは、生み出された途端、作家の手を放れ、勝手に生き、時を刻んでいってしまうモノだと思っているので、異論を展開しても許されるかなぁ〜と思うんですけど(^_^;)

………瀬人さんは剛三郎を本当に父親と思っていたのか………

高橋先生は
「瀬人にとっては、父親だったでしょう」
「彼自身、自分が『親殺し』だという自責の念は持ってますよ」

私はこの「父親」という言葉は違うような気がして仕方ないです。
養子にもらわれ、新しい生活へ。だがそこで待っていたのは首輪つきの「調教」生活…。
つらい日々の中で、瀬人さんは本当に剛三郎に対して「肉親」という感情を抱くだろうか…。

会社を乗っ取られたことで剛三郎が目の前で自殺…。
その死から学んだ「ゲーム=死」という構図は確かに瀬人さんの「いましめの言葉」として残っただろうけど、剛三郎はチェスでも負けて、経営者争奪戦でも負けて、二度も負けた男に「完膚無きまでに叩きのめすことができなかった」と思うだろうか…。
おそらく剛三郎を平社員に降格させ、便所掃除でもさせようと思っていたのに、あそこであっさり死なれてしまったのが、ちょっと残念に思う程度だと考えていたが…。

マリクが父親殺しで闇バクラに同情されてたシーンが印象的だったのは、あんな父でもマリクには優しかったからだろうな〜と想像がつくから。
でも瀬人さんは…。

私は海馬兄弟って、本当の生みの親への気持ちを大切にしていると思ってます。
たとえばモクバが髪を伸ばしている理由は、その髪型をすると死んだ母親と面影が似るからで、またその髪を瀬人さんが時々懐かしそうに触ったりするから…とか、瀬人さんが「女神」と口にする時、特別な感情がこもっているとか…。
まぁ根拠のない妄想ですが、でもあの世に行ってしまった肉親への思慕があるからこそ、兄弟の結束が強まるんだろうし。

剛三郎は瀬人さんにとって、良く言って「恩人」、悪く言うと「利用価値のある道具」そんなところだと思う。
父親殺し…、やはりそんな感情を抱いてはいないと思うなぁ。

でも経営者としては「乗り越えるべき壁」と意識はしてるだろうな…。
まだまだ会社を経営していくノウハウが身についてない点が剛三郎より劣っているし…。
本にも書いてあったけど、剛三郎の死は昔の話じゃなく半年前の出来事なので、経営権を勝ち取ったとはいえ、まだ発展途上の社長サマなのだと思うのです。



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11月08日(金)
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