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遊戯王感想とか雑文とか(遊戯王の謎)
by 遺跡馬鹿
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■魂のこと
前回からの続きでまた「プラトン」について。
なんとなく清楚・高潔なイメージで使いたくなる、「プラトニックラブ」
辞書で引くと、「恋愛で、肉欲を離れて、純粋な気持ちで相手を思うさま」なんて説明があって、本来「プラトン的」という意味を持つんですが、プラトンは別に肉欲を否定しているわけでもないのに、どうしてこういう名前がつけられたんでしょうかね(^_^;)。
不思議です。
プラトンの文章が難しいのは「対話形式」で持論を展開するせいだと思います。
彼の師匠に「ソクラテス」がいました。
プラトンは自分の作品の中で、このソクラテスに哲学の諸問題を語らせます。
つまり「師はこう言った…」というように。
遊戯王の中で一番気になるのは「魂」ですよね。
特にファラオの魂。
魂について語らない宗教はありません。
仏教だって、キリスト教だってみんな魂について語っています。
けれど、ギリシャ哲学に登場する魂が一番、私には理解しやすいです。
それは自分でも不思議なんですけど。
「魂は永遠です」
こう書くと、嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、ここでは「魂は不死である」と思ってください。
プラトンは師のソクラテスに、魂についての問題をこのように語らせます。
「魂は不死であって、一度の生が死という形で完結したからといって、滅し去ることなく、幾度も新しい体内に宿って生まれて来る。
その反復の過程において、魂はあの世、この世の別なくすでに「万物を見尽くしている。したがって魂が学び終えていないようなモノは、何一つとしてないのである」。
魂は過去においてすべてを知りつくしてしまっているのである。
だが、もしそうだとすれば、現に何かを知らないとすれば、それは忘れていることにすぎないのではないか。
そして忘れているということになれば、想い出すという道もあるわけで、新たに学び、新たに知るとは想起の道程をたどることにほかならないのである。」
「『プラトン』斉藤忍随−(講談社学術文庫)」
王様の魂はどこにあるのか…。
王様の記憶はどこにあるのか…。
プラトンの言葉を借りて言えば、
「王様の記憶は王様の魂にある。今は忘れているだけ…」
私が気になるのは生まれ変わることの出来ない、「囚われの魂」の王様でしょうか。
三千年分の生まれ変わりがない魂…、それは私たちより幼い…ということなのかなぁ。
だから表くんが頼もしく見えるのは、彼の魂はしっかり三千年分の生まれ変わりを体験し、多くを学んでいるからかもしれない。
ヘロドトスはこう言っている…。
エジプト人は生まれ変わりを信じている。
人間として死ぬと、次は動物に生まれ変わり、あらゆる生命たちを一巡し、再び人間として生まれ変わるのに三千年かかる……。
ヘロドトスの説を見ると、魂というのは猫とか魚とかミジンコとかに生まれ変わったりして、忙しく、いろいろなモノを三千年の間に見続けていたことになる…。
それも魂の修行に数えられるのかなぁ…。
もし数えないとしたら…、人間の魂だったのは三千年前だから…、なんだ、みんな王様と変わらないじゃん…。
それともミジンコの魂を学んだ表くんはやっぱり精神的に大人なんだろうか……。
これはこれで謎ですな…。
プラトンに聞いてみたいっス。
それにしてもエジプト人の考えで言ったら、人間に生まれるというのは、三千年に一度の大イベントのようだ。
人間であるというのは、貴重で、素晴らしいことなんだと思えてくるよねぇ。
人生を無駄にしちゃいけないと、自戒もこめて…今日はここまで。(^_^;)
04月08日(月)
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