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一人フーリガン日記
by ken
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■丸の内御三家
昨シーズンの話。
あるチームのファン2人が、Jリーグの試合を観に、アウェイのスタジアムを訪れた。
そのファンは、自分の応援するチームが負けてしまい、ガックリしてスタジアムすぐそばの芝生に寝転んでいた。
スタジアムから駅までの道は1つしかなく、試合終了後で大変混雑していたのと、懸命の応援にもかかわらず贔屓チームが負けてしまった為、少しクールダウンしてから帰ろうと思ったそうだ。
するとそこに、勝った方のチームのファンが3人やって来て因縁をつけ、いきなり頭に蹴りを入れ、殴り、さらにはタバコの火を目に押し付けようとして来た。
周囲には主催チームのスタッフが何人もいたが、遠巻きに見ており、ようやく止めに入った一人は、事もあろうか傷害事件の加害者である3人を、駅に向かう人込みに逃げるように促してしまった。
やられた2人は、頭や鼻から出血しているものの、救護を頼んだ主催チームのスタッフは、「係わり合いになりたくない」という態度がみえみえで、周囲に何人もいたスタッフは、いつの間にかすっかり姿を消してしまったそうだ。
被害を受けたファンの一人は、少し離れた所で交通整理をしている警官をみつけ、自力でそこまで行き、ようやく救急車を呼ぶ手配をしてもらったとの事。
その際、一部始終を目撃していた同じチームのファンから、「勇気がなくて止めに入れませんでした、本当にすいません」というような言葉をかけられ、「事件を見ていたので、協力できることがあればおっしゃって下さい」と言われ、お互いの連絡先を交換。そのファンはその後、刑事と共に警察に赴き、夜遅くまで事情聴取に協力して下さったそうだ。
被害者2人は、救急車を待つ間、何度も主催チームの責任ある者に連絡を試みたが取り合ってもらえず、仕方なく自分の応援するアウェイチームの事務所に連絡を取り、アウェイに帯同していたスタッフが事情を把握することに至った。
刑事が2人、救急車到着を待つ2人の元に来て事情を聞き、被害者が運ばれた病院でも検査や治療に付き添い、話を聞いたそうだ。
その間、目撃していたファンの方は警察署で事情聴取に協力、聴取を行っていた刑事と共に、主催チームのスタッフの到着を待ったがいつまでも現れず、このままでは自宅に帰れなくなってしまうとの事で、警察署を後にした。
病院の刑事も主催チームのスタッフを待っていたものの、結局そこにも誰も姿を見せなかったそうだ。
後日、被害者2人は自宅から遠く離れた、管轄の警察署を何度も訪れ、似顔絵の作成や、診断書と被害届の提出等を行ったとの事。
で、だ。
肝心の主催チームは、被害者からの主催チーム事務所への連絡後にようやく接触を試みて来たらしいが、その際も「後で言った言わないという事になったら困るから」等の理由をつけ、命に係わるかもしれない重症を負った被害者2人を個別に、「どこかまで出られませんかね?」ととんでもない事を言って、呼び出そうとしたらしい。
結局被害者の自宅を訪れたチーム関係者2名は、何の権限も持っておらず、助けを求めたにもかかわらず1時間近くも放って置かれた事に対しても、何ら納得できるような話は無かった。
その時被害者の自宅には、チーム関係者2名、被害者2名の他に、被害者が呼んだサッカーライターも着ていたが、彼もただただ対応の悪さに唖然とするだけだったらしい。
俺は、その時の話のやりとりの一部始終を録音したDATを聴かせてもらったが、人間として考えられないような主催チーム側の発言に、憤りや怒りを通りこして、サッカーライターの方と同様、唖然としてしまった。
被害者の憤る気持ちは、もうわかり過ぎる位によくわかる。
「それじゃ安心して試合を観に行けないですよね?」
「じゃあ、行かなきゃいいじゃないですか」
おいおい…。
目撃者の方も、加害者に対する怒りはもちろんだが、それと同様、もしくはそれ以上に主催チームの対応に腹を立てていたとの事。
そりゃそうだ。
運がいいのか悪いのか、俺は被害者2人と友達だ。
その後の経緯もよく知っている。
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05月02日(火)
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