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活字中毒R。
by じっぽ
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■高橋名人の「ゲームは1日1時間」誕生秘話
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『公式16連射ブック 高橋名人のゲームは1日1時間』(高橋名人著・エンターブレイン)より。
【1985年の全国キャラバンファミコン大会のとき、最初は子供たちしか集まっていなかったのですが、会場が大きくなるにつれ、徐々に親子連れが増えてきました。キャラバンを開催してから5会場目の7月26日、福岡のダイエー香椎店でいつものようにイベントを開始したときのことでした。いつもと違った、何か異様な雰囲気があたりに漂っていたのです。それまでは予選大会参加者の250名が、目の前に並んでいるという状況が続いていたのですが、この香椎店では、そのまわりを親御さんがずらりと取り囲んでいました。
みなさんご存じのように日本のテレビゲームは、1978年に発売された『スペースインベーダー』から始まったといっても過言ではありません。この『インベーダー』は喫茶店やゲームセンターに続々と入荷され、テーブルの上に100円玉を積み上げて遊んでいたのです。当然、そこにはカツアゲなどの犯罪が横行しました。そこで全国のPTAはゲームセンターへの子供の入場を禁止したのです。ゲームに対して”不良”というようなレッテルを貼られた状態になってしまったわけです。大人たちはゲームセンターで遊ぶことができますが、子供たちは親に止められて遊ぶことができない、そんな時代だったのです。イベント会場には、家庭用ゲーム機ではあるけどテレビゲーム機であることは間違いないファミコンが設置され、それに子供たちが向かっているのです。子供たちが熱中しそうな環境が目の前に広がっているのです。それを目の当たりにしている親御さんの顔を見ていると、脅迫されるというか、何かを話さなければいけないと思ったのです。
まだ予選が始まるまえのワンポイント講座のときに、思わず言った言葉は次のようなものでした。
「いいかい、ゲームが上手くなるためには、ゲームばかりしていちゃダメだよ。1時間くらい集中してやるのがいいんだ。失敗してもやり続けていると、その失敗したダメージが残っちゃうからね。だから、野球やサッカーをして、帰ってから集中してゲームを練習すると上手くなるんだよ」
この言葉を聞いた親御さんがうなずいているのがよく見えました。その後、イベントが終わりホテルへ戻ると、電話が入ってきました。それは宣伝の責任者からで「お前、みんなの前でテレビゲームで遊んじゃダメだみたいなことを言ったんだって?」と、その日の内容を確認するような電話でした
。尋ねてみると、どうやらそのイベントに業界の人がいて「ゲームの会社の人間がゲームばかり遊ぶな、みたいなことを言っている」と、会社に連絡が入ったようなのです。そこで翌日、ハドソンで緊急役員会が開催されたようです。課題は、もちろん「高橋がヘンなことを言っているらしい」と……(笑)。でも、その結果としては、「ゲーム業界を健全にするためには、そのようなことをメーカーとしても言っておくべきだろう」ということになり、私も胸を張って言えるようになったのです。もっとわかりやすく標語にした方がいいということで作ったのが、5つの標語です。
・ゲームは1日1時間
・外で遊ぼう元気よく
・僕らの仕事はもちろん勉強
・成績上がればゲームも楽しい
・僕らは未来の社会人
当時の子供たちには迷惑な話かもしれませんが、これがあったことでテレビゲームが子供の遊びとして、世間に認知されていったと思っています。】
〜〜〜〜〜〜〜
ああ、そういえばたしかに、この「5つの標語」ってあったなあ、と僕も思い出しました。当時から、「ゲームは1日1時間」ばかりクローズアップされていて、僕の記憶に残っているのもこれだけだったのですけど。
高橋名人が「ゲームは1日1時間」と言っている、というのを最初に聞いたときには、「じゃあ、1日1時間でクリアできるような(簡単な)ゲームを作れよ!」と内心呆れていたんだよなあ。
この高橋名人の話を読んでいると、「ゲームは1日1時間」というのは、あらかじめハドソンが会社ぐるみでアピールしようとしたものではなかったみたいです。
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09月24日(木)
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