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活字中毒R。
by じっぽ
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■『あさりちゃん』は、生きていた!!
『オトナファミ』June 2009 No.18(エンターブレイン)の特集記事「ぴっかぴかの小学館・学年誌メモリアル」より。『あさりちゃん』の作者・室山まゆみさんへのインタビュー記事の一部です。ちなみに、「室山まゆみ」は、姉・室山眞弓さんと妹・室山眞理子さんの共同ペンネームなのだそうです。

【インタビュアー:子供の頃から二人で絵を描かれてたんですか?

眞理子:ううん。一人だよね。

眞弓:基本的には。

眞理子:漫画を描き始めたのは小学校の高学年の頃でした。今の子供たちと同じようにやっぱり最初はノートと鉛筆で描いてましたね。田舎だから、遊ぶ道具がなかったんです。運動神経鈍いから、あまりほかの子供と一緒に走り回るの好きじゃなかったし。

眞弓:近所に住んでいたのが、男の子ばかりだったんです。

眞理子:いつも一緒にいた女友達2人が、これまた運動神経が鈍いので、4人が各々ごそごそ、ごそごそ絵を描いていました。

インタビュアー:あさりちゃんというキャラクターが最初に生まれたときのお話をお聞かせください。

眞弓:その前に『ハッピー・タンポポ』というギャグ漫画を学年誌で連載していて、野々タンポポちゃんっていう子と、『あさりちゃん』にも出ている藪小路いばらちゃんのお友達同士の話だったんです。お友達同士というのは、学校とか外でしか接点がないので、毎月話がなかなかできなくて。それで、この二人を姉妹にしてしまったほうが……。

眞弓・眞理子:楽だ、と(笑)。

眞理子:自分たちがあまり外に出て遊んでこなかったから、家の中のことは分かっても、外のことってあまり分からないんですよね。だから、家の中の話にしちゃおうって。だから1978年に『あさりちゃん』って始まってから何年かは一切、外の話がないんですよ。

インタビュアー:家の中なら実体験も盛り込めると?

眞理子:そう。女の子二人でしょ? 姉妹でしょ? 楽なんですよ。

インタビュアー:お二人の関係的には、どちらがあさりちゃんで、どちらがタタミちゃんですか?

眞理子:それはね、本当はないんです。

眞弓:おとなしくてね。おとなしくていい子だったので(笑)。

眞理子:描いていると自分の性格が出るから、あさりも割と最初は内弁慶な感じだったんですけど、それが描いているうちにだんだん変わっていったのね。

眞弓:私たちの手を離れていった。で、そのうち自分がなりたかった理想の子供に変えていったんです。こんなふうになりたい。こんなふうだったら、きっと学校に行くのが楽しいだろうなあって。

インタビュアー:デビュー作の『がんばれ姉子』は「別冊少女コミック」掲載でしたが、学年誌で描くことになったきっかけは何だったんですか?

眞弓:当時まだデビュー半年くらいの新人だったんですが、「小学五年生」でギャグ漫画特集の別冊付録を出すという話が出まして、お話をいただいたのがきっかけです。

眞理子:それまでずっと少女漫画を描いて投稿していたんです。ギャグ漫画として投稿したのは1本だけだったんですけど、それが編集さんの目に留まって、描かないかという話が出たんです。ギャグは全然描けなかったんですけど、描けばうまくなるからって(笑)。それでバレーボールをテーマにしたギャグ漫画を描いたんです。20ページの漫画だったのでストーリーも入っていて、ほとんど今のスタイルと変わらなかったですね。で、それが面白かったから、学年誌のほうで連載しないかって言われて……。

眞弓:そのまま来ちゃった(笑)。

インタビュアー:今は、『あさりちゃん』は「小学二年生」から「小学五年生」まで連載している形ですが、学年ごとに描き分けを意識されている部分はありますか?


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05月14日(木)
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