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活字中毒R。
by じっぽ
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■他人の話をよく聴くための「5つのコツ」
『空気の読み方〜できるヤツと言わせる「取材力」講座』(神足裕司著・小学館101新書)より。
【人の話を聞くときに最も必要な技術とは、黙って話を聞くことだ。
相手に話をさせることが目的なのだから、自分が気の利いた話をする必要はない。討論や対談の場ではないのだから、相手の話をさえぎったり、否定したりするような態度はもってのほかだ。相手が黙ってしまったときも、じっと次の言葉を待つだけの根気と忍耐力が求められる。
この黙って話を聞く態度とは、カウンセリング用語でいうところの「傾聴(アクティブリスニング)である。
「傾聴ボランティア」という活動を展開している京都ノートルダム女子大学の村田久行教授は、「よく聴くためのコツ」として次の5つの条件をあげている。
1.自分の意見・感想をはさまない
2.相手の気持ちをそのまま返す術を活用する
3.沈黙を怖がらず、次の言葉を待つ
4. 秘密をもらさない
5.尊厳と思いやりの気持ちをもって聴く
(『朝日新聞』2004年1月1日版)
1の「自分の意見・感想をはさまない」とは、話を聞きながら、「それは間違っている」「考えが甘すぎる」「話に矛盾がある」などと内心思ったとしても、自分の考えを飲み込むということだ。否定的な意見ではなく、多大な共感をもったとしても、話を聞く間は、相づち程度に留めておくべきだ。
過去の出来事を回想してコメントしてもらうときなどに、
「それはこうすればよかったんですよ」
などと言うのも避けたい。過去を変えることはできないし、当事者でもない人間が安易な考えを口にすべきではないからだ。
2の「相手の気持ちをそのまま返す術」とは、相手が感情に関する言葉を発したとき、それがキーワードになる。
たとえば、相手が「私はとてもつらかった」と言ったら、「さぞおつらかったことでしょう」とそのまま返す。それだけで相手は話を聞いている人に、自分が受け入れられたという安心感を持つ。初対面の人間に素直に胸中をぶつけるには、そうした安心感がベースになければまず無理だろう。
3の「沈黙を怖がらず、次の言葉を待つ」は、会話中によくありがちだが、突然相手が黙ってしまうことはある。これには、言葉をど忘れした、どこまで話したか忘れた、あらためて思い出したことがあった、話が盛り上がりすぎて拡散してしまった、などのさまざまな理由がある。
最初から話を聞いていた人間なら、相手がなぜ黙っているのか、おおよその見当がつくはずだ。最後に相手が言った言葉をそのまま「〜ということですね」と繰り返し、次の言葉を少し待つことで、相手に考えを整理する時間を与えることができる。
最悪のケースは、話している人間に反感をもってしまい、話をする気持ちが失せてしまった場合だ。特に自分より年長者で気難しい相手が、不機嫌な様子で黙ってしまうと、「自分は何か失礼をしたのだろうか」と気を回して、うろたえるのが人情だろう。
以前、森繁久弥さんに40年続けたラジオドラマについてインタビューしていたとき、急に何かを考えている様子で、ピタッと話が止まったことがあった。
はて、どうしたんだろうと心配していたら、私の顔をまじまじと見て、
「カニトップを飲んだらこんなに(頭が)黒くなりました」と言い、
「神足さんも飲んだほうがいいですよ」と続けた。
森繁さんが急に黙ったのは、それまでの話を忘れてしまったのか、それともそのとき思いついたことをどうしても言わずにはおれなかったのか、今となってはわからない。
これは特殊な例かもしれないが、相手が急に黙り込んだからといって、気を回して何か言葉を発しようとしないほうがいい。もしも黙っていたら、つまらないことを言って、火に油を注ぐことになりかねないからだ。
話の途中で突然相手が黙ったら、その間にこれまでの言葉をよく反芻して、今何を考えているのかを想像しながら、口を開くまでじっと静かに待つ。どんな理由であろうと、とるべき手立てはこれ以外にはないだろう。
4の「秘密をもらさない」は、これも商談や取材における大事なルールである。これは「ニュースソース秘匿の原則」の項で詳しく後述したい。
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10月05日(日)
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