ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ある人気レスラーの「プロレスラーを目指したキッカケ」
「九州スポーツ」2006年12月8日号の記事『2006マット界若き七人の志士〈第5回〉 KENTAインタビュー』より。

(2006年のプロレス界を代表する7人の若手レスラーへのインタビュー記事の一部です。インタビューされているのは、プロレスリング・ノアのKENTAさん)

【インタビュアー:ところで、プロレスラーを目指したキッカケは何だったのか。

KENTA:実はゲームなんですよ。小学校4〜5年生のころ、「ファイヤープロレスリング」っていうテレビゲームがはやっていたんです。技を知らないと友達内で恥ずかしい雰囲気があり、勉強のため本物のプロレスを見るようになった。最初は驚きばかり、例えばDDTという技を一つ取っても、ゲームの中ではいったいどういう動きをしているのかよくわからない。けど、実際に見て「ああ、本当はこうやるんだ」って(笑)。

(中略)

インタビュアー:当時は野球少年だったとか。

KENTA:両親が共働きで祖父とのキャッチボールが始まりだった。小学校3年生の時からチームでやっていました。当時はピッチャーで、このころが野球人生のピークでしたね(笑い)。中学、高校時代のポジションはサード。でもレギュラーだったのは中学校までで、高校に入ってからはレギュラー入りしたり外れたりでした。プロに入りたかったですよ。当時は黄金期の西武ライオンズのファン。優勝すると祖母が買い物に行く西友がバーゲンをやるから好きになったのかな。ただし、ミラクル・ジャイアンツ童夢くん」というマンガを見てからは巨人ファンになりました(笑い)。

インタビュアー:プロレスラーになりたいと強く意識した時期はいつか。

KENTA:中学に入り、プロレスごっこがはやった。ゲームが”実戦”に変わったんですよ。ボクはもちろん小橋(建太)さん役。太っているヤツは外国人役で、必殺の鉄人チョップでなぎ倒しましたね。本気でなりたいと思ったのは高校生になってからですね。】

〜〜〜〜〜〜〜

 プロレスファンの方はもちろん御存知でしょうが、KENTA(けんた、本名:小林健太)さんは、現在25歳のプロレスリング・ノア所属のプロレスラーです。イケメンレスラーとして人気を集める一方で、GHCジュニアヘビー級王座というタイトルを獲得したこともある実力派でもあります。
 僕がこのインタビューを読んで驚いたのは、現在25歳のKENTAさんがプロレスに興味を持ったきっかけというのが、テレビゲームの『ファイヤープロレスリング』だったということでした。僕にとって、ゲームが身近になったのは中学生くらいだったのですが、当時は、スポーツをいかに「それらしく」ゲーム化できるか?という時代でした。とはいっても、グラフィックも動きも貧弱ですから、どうしても「記号的なキャラクター」にならざるをえなかったのです。ずっとバッターがバットを振り回している野球ゲーム、フィールドプレイヤーが6人しか居いないサッカー、ボタンを連打するだけのプロレス……
 「ゲーム好きの人」と「スポーツマン」のあいだには、ちょっとした壁みたいなものもありましたしね。
 でも、僕より10歳くらい若いKENTAさんにとっては、『ファイヤープロレスリング』のほうが、「本物よりも身近なプロレス」だった時代があったのです。「『ファイヤープロレスリング』を遊んでいるときに友達との話についていけるように『本物のプロレス』を観はじめた」なんていうのは、僕にとっては「そんな時代になってしまったんだなあ」と感慨深いものなのですよね。もしかしたら、「本物のプロレス」のほうが、「『ファイヤープロレスリング』じゃないほうのプロレス」になってしまっている子供というのも、けっこういるのかもしれません。

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12月12日(火)
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