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活字中毒R。
by じっぽ
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■「俺が光GENJIで、あとはその仲間たち」だった頃
「CONTINUE Vol.29」(太田出版)のインタビュー記事『電池以下』(吉田豪・文、特別ゲスト・掟ポルシェ)の「第30回・諸星和己の巻」の一部です。
【吉田:「芸能人がモテなくてどうするんだ」とも著書に書いてありましたけど、それはホントにその通りだと思うんですよね。
諸星:ですよね。変な話、モテなくてアイドルやってられますか? もともと、この世界にあんまり興味なかったし、レコード大賞取ったときにはもう辞めたかったの。そのうち僕が天狗になって、解散みたいになっちゃったんだけど。
吉田:ダハハハハ! 諸星さんが原因で!
諸星:でも結局、原因は僕のせいみたいになってますけど、裏は違うっていうか。ただ、それでも僕がジャニーズが好きなのは……いや、ホントは嫌いなんですよ(笑)。
吉田:どっちなんですか(笑)。
諸星:嫌いだけど、あの人の発想が好きで。僕が両足骨折したことがあるんですよ。スケート履けないからどうしようって話になったときに、ジャニーがなんて言ったと思います? 車椅子じゃないんですよ。「ユー、ギブスにタイヤ付けろ!」って(笑)。その発想は好きなんですよね。誉めたくはないけど、「すげえな、この●●」って。
吉田:載せられないですよ(笑)。まあ、著書でもハッキリ言ってましたよね、「ジャニーさんは俺のこと嫌ってたと思うし、俺自身も好かれたいと思わなかった」って。
諸星:そう、知ったこっちゃないし。でもいまそれを思うと、逆に僕は感謝してる。
掟:ジャニーズの方にお話を聞くと、ジャニーさんの悪口は全然言わないですよね。
諸星:僕だけですよ、悪口言うのは(笑)。
吉田:でも、ローラースケートを履かされるのって最初は嫌じゃなかったですか?
諸星:うん。それで合宿所でブラブラして、男闘呼組の成田昭次と一緒にギターいじったりしてたら、ジャニーが「田舎に帰れ!」って言うんですよ。「拾ったのはお前じゃねえか!」って言いながら、帰るフリして小田急線の小田原駅で寝泊りしてね。
吉田:またホームレスに戻って(笑)。
諸星:でも、それは別に嫌いじゃないんで。
吉田:最初の『夜のヒットスタジオ』出演でローラースケートで転んだとき、ジャニーさんに「お前がこんなのやらせるから恥かいたんだ、この野郎!」って噛みついた話も大好きだったんですけど、光GENJI時代の『根性(90年/集英社)って著書と比べると描写が全然違うんですよね。
諸星:これはやらせですもん。これこそ人を騙す本ですよ(笑)。あのときは「帰れ!」って言われても田舎に帰れないじゃないですか? で、「だったらテレビに出ろ!」って言われて、最初は光GENJIの一番端で踊ってたんですよ。そしたら『夜ヒット』で転んで、頭にきて泣きながらトイレでスケートを便所に流して。そしたら「ユー、よかったよ!」なんて言ってるから「なにがよかったんだよ、このタコ!」「てめえがこんなもん履かせるからいけねえんだよ!」って、大喧嘩ですよ。
吉田:よくそこから立ち直りましたよね。
諸星:そこでなぜか「また転ぶんじゃないか」って注目されるようになって、タレントさんから応援されたんですよ。それで、端から真ん中になって。で、やっぱり人って誉められたりすると調子に乗るんです。
吉田:調子に乗ったから、『紅白』の控室で少年隊の植草さんと大喧嘩したりして。
諸星:だって人の帽子にポコチンの絵描かれたら怒りますよね。いくら先輩でも……。
吉田:それで先輩に殴りかかって(笑)。
諸星:そのときは光GENJIがガーンッていっちゃってるから、「俺が日本を動かしてる!」ぐらいの気持ちだったんですよ。だって、そのとき言ってたのが「俺が光GENJIで、あとはその仲間たち」ですから。「誰だと思ってんだ!」「来い、コラ!」って始まって。TUBEの前田ちゃんが止めるわ、誰が止めるわで。「もう『紅白』なんて出ない!」「紅組勝ちゃいいんだろ! なんで大晦日に歌ってなきゃいけねえんだよ、口パクで。いい加減にしろ!」とか言って。
掟:正月くらい休ませろと(笑)。
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10月18日(水)
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