ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
[10028063hit]
■「スパム・コミュニケーション社会」の裏側で
毎日新聞の記事より。
【埼玉県富士見市の認知症(痴呆)の老姉妹が全財産を失った訪問リフォーム問題で、姉妹から3社で計1800万円もの契約を取っていた元営業マン(47)が、偽名で勧誘や契約をしていたことが分かった。特定商取引法は訪問販売業者に氏名などを明らかにするよう定めているが、この男性は「(訪問リフォーム)業界ではよくあること」と釈明。3社中2社は実態のない幽霊会社だと認め、工事費は「自分たちの生活が成り立つように」決めていたことも明かした。高齢者を狙う悪質業者の実態が、また明らかになった。
男性は、姉妹と契約を結んだ16社のうち、最多の約2500万円分を受注したシロアリ駆除業者の元社員。8カ月の在職中、他の社員と共に姉妹と1663万円の契約を結び、退職後も別の2社名義で計166万円の契約を取った。この間、契約書に記した姓も押印も偽名だった。
これについて男性は「自分の名前は字面が良くないので、尊敬している先輩の姓を借りた。24年ほどこの仕事をしているが、業界では名字だけ変えるのはよくあることではないか」と話した。
また、退職後に契約した2社については「登記しておらず、(契約書に記した所在地は)知人の住所を無断で使った」と幽霊会社であることを認めた。契約書には施工担当者として別に2人の名前があるが、「会社は1人でやっていた」と言い、どんな工事をしたのかは「詳しくは覚えていない」と話した。
一方、工費の算出根拠については「相場も原価も知らない。同じような過去の工事額を覚えておいたので、記憶を頼りに決めた」と説明。「高すぎる」という専門家の指摘に対しては「目いっぱいいっぱい取ったから、安くはないと思う。自分たちの生活が成り立つように仕事をする」と居直った。
ただ、姉妹が認知症であることや、16社が工事を繰り返していたことは、いずれも「知らなかった」と釈明。「反省しており全額返済したい」と述べ、富士見市役所にもその旨を伝えたという。
また、男性がシロアリ駆除会社を退職後、同業者が姉妹宅に集まったことについては「契約書や顧客リストは持ち出していない。持っていたら売らずに自分だけで使う」と関連を否定した。一方で「リストは、ほかに辞めた人が持っているんじゃないですか。名前は言えないが、3人は辞めている」と流出の可能性に含みを持たせた。】
〜〜〜〜〜〜〜
僕はこの事件のニュースを聞いて、本当に「住みにくい世の中」だよなあ、と感じました。実際は、そういう「住みにくさ」は、どの時代に生きる人にとっても共通であったとしても。
何度かここでも書いたのですが、最近は、固定電話はネット用で、電話は家にいても留守電、なんていう家は多いでしょうし、玄関のチャイムが鳴っても、インターホンやカメラで確認してからでないとドアを開けないのが普通なのではないでしょうか。
女優・黒木瞳さんの「伝説」に、実家はすごい田舎で地域内の結びつきが強くて、家に鍵をかけたことなどなく、急に雨が降ったら近所の人が代わりに洗濯物を取り込んでくれる、なんていう話があったのですが、そういうのはなんだか、おとぎ話の世界のような気もしてくるのです。
先日、友人が家にいたら、玄関のチャイムを鳴らす音がして、ちょうど宅急便の人が来る予定になっていたので、彼女は確認のため、インターホンで「どちらさまですか」と話かけたそうです。
すると、見知らぬおばさんが「○○という研究所の者ですが、お部屋の水質検査をさせていただきたいのですが」と言って、部屋に入れてくれるように頼んできたそうです。「今は人を上げられる状態ではないので…」と断ろうとするといきなり「大家さんから、2週間くらい前に連絡があったと思いますが」とか何とか言い始めて、なかなか帰ってくれなくて本当に困ったのだとか(もちろん、そんな連絡など聞いていない)。「水質検査なら、水道の水をコップに入れて渡せばいいんでしょ」と言っても、「それじゃだめ、とにかく上がらせてくれ」という一点張り。
結局、インターホンを切って無視することにしたそうなのですが、もう、とにかく気持ち悪かったと言っていました。
[5]続きを読む
05月25日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る