ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「絶対安全な絶叫マシーン」の矛盾
読売新聞の記事より。
【男性客が転落死した東京・台場の娯楽施設「東京ジョイポリス」の遊具「ビバ!スカイダイビング」では、シートベルト未装着での運営が特別な注意も払われずに行われていたことが、利用者の証言で明らかになった。
事故当時、シートベルトの装着確認などを担当していた男性アルバイトも、警視庁の事情聴取に、「今までもシートベルトなしで(客を)乗せたことがあったと聞いている」などと話しており、こういった運営の常態化が事故の背景にあったものとみて、同庁で調べを進めている。
今月3日の日曜、妻(35)と子供2人でこの遊具を体験した埼玉県鷲宮町の男性(40)も未装着での搭乗を認められた一人だ。
体格が大柄の男性は、死亡した坪内潤一さん(30)と同様、シートベルトが締められなかった。近くの若い係員にそのことを伝えると、係員は、上司や同僚などに連絡や相談などすることなく、「そのままで大丈夫です」と即答した。男性が安全バーだけで大丈夫かと尋ねると、「外れませんよ。問題ないです」と言われたという。
しかし、遊具が動き出し、座席が前傾すると、腰が前に押し出され、高さ6メートルの位置からずり落ちそうになった。男性の身長は1メートル79。安全バーもへその上ぐらいまでしか届かなかった。
座席が上下し始めると、男性は両足を大きく開いて必死に踏ん張り、安全バーを握りしめる手が汗で滑るほどだった。心配になって横に座る子供の様子を何度も見た。気分が悪くなった人のために安全バーに非常ボタンが付いていることは説明されていたが、楽しんでいる他の客への迷惑を考えるとボタンは押せなかった。
「早く終われ。これじゃ拷問だ!」。終了までの約3分がとても長く感じられたという。
今回の事故を伝える報道で、被害者の足が不自由だったことを知り、「シートベルトを装着できず、足でも踏ん張れなかったことが落下の原因だ」と思ったという。
子供がスリルのある遊具を好むため、せがまれると家族で遊園地に足を運ぶ。「怖いけれども『日本製の機械ならば大丈夫だ』と信じて楽しんできただけに、とても怖い」と語った。】
産経新聞の記事より。
【対応、現場任せ
東京・お台場の「東京ジョイポリス」で車いすの坪内潤一さん(30)がアトラクションから転落死した事故で、この遊具は介助が必要な障害者の利用を制限していたにもかかわらず、複数の障害者から「利用したい」との要望が寄せられたことから、現場の判断で利用を許可するようになっていたことが十九日、警視庁捜査一課の調べで分かった。足の曲げられない人やシートベルトが締められない人だけでなく、要介助者への対応も現場任せだったことに、他のテーマパークからも疑問の声があがっている。
調べでは、事故のあった「ビバ!スカイダイビング」は、入り口に「警告」の看板があり、「介助を要する人」の利用を禁止していた。だが、複数の障害者から健常者と同じように使わせてほしいとの声が寄せられ、付き添いがいれば利用できるようになっていた。
こうした実情を、ジョイポリスを運営するゲームメーカー「セガ」の幹部は今回の事故の後、初めて知ったという。
ジョイポリスの障害者向けパンフレットでも、この遊具は看板に反し、「同伴の方の協力により乗降が可能な方がご利用になれるアトラクション」と記されていた。だが、セガの開発担当者は「(問題の遊具は)車いすの方は遠慮してもらうと思っていた」と打ち明ける。
現場を預かるジョイポリスの障害者への対応は“柔軟”ともいえるが、東京近郊のテーマパークの担当者は「安全上、絶対にやってはいけない行為だ」と話す。
東京ディズニーリゾートを運営する「オリエンタルランド」(千葉県浦安市)は「搭乗中に危険はなくても、地震などで緊急停止した場合、自分で安全に避難できること」を遊具の利用条件にしているという。
ジョイポリスと同じ屋内型の「ナムコナンジャタウン」(豊島区)では、入場の際、利用に支障がありそうな来場者に使用基準を説明しており、「利用できないことを告げた際に抗議を受けることもあるが、事故があったら責任を負いかねる旨を説明して納得していただいている」と話す。
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04月20日(水)
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