ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ワープロ」 vs 「書写」 vs 「日ペンの美子ちゃん」
毎日新聞の記事より。
【青森県の公立中学校で、「書写」の授業が学習指導要領で定めた時間を満たしていない実態が、県書写書道教育研究会(会長、米田省三・県立三本木高校長)の調査で分かった。米田会長は全国でも同じ傾向と見ており、「国語科全体の時間が減ったしわ寄せがきている。日本文化全体にも大変なこと」と危惧(きぐ)している。
書写は毛筆や硬筆で書き方を学ぶ授業。現在の指導要領(00年度実施)は、中学の書写の時間を1年生で「国語科の10分の2程度」(年間約28時間)、2、3年生で「10分の1程度」(約10時間)と定めている。
しかし、同研究会が県内一部の11中学校を対象に00年度の実態を調べたところ、1年生で規定通り授業をした学校は1校もなく、2、3年生でも1校だけだった。中には「夏休みの宿題とした」「授業初めの漢字練習を書写指導とした」など、授業として全く行っていない学校もあった。
行わない理由には「授業時間の減少で、書写を確保するのが難しい」「教科書の消化に追われている」などの回答があった。県教育庁義務教育課は「指導要領通り実施されていると考えていた。早急に全体の状況を把握したい」としている。
中学校教員経験の長い毎日書道会常任顧問、中野北溟(ほくめい)さん(81)は「書くことで伝統文化に根ざした文字文化への関心が生まれる。頭の中だけではなく体を通し、身に着けるという人間教育のうえでも(書写は)大事な役割を果たす」と話している。
▽押木秀樹・上越教育大助教授(書写学習内容論)の話 正しい文字を速く書く学習は中学校の書写にしかない。試験で速く字を書いたりするのに影響する。いかにパソコンが普及しようと字を書くことはなくならず、子供の学ぶ権利を侵す行為だ。】
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僕は「字が汚い」とか「読みにくい」とか言われ続けて生きてきたので、確かに、「字がきれい」というのは、それだけで羨望の対象なのです。
そういう意味では、昨今の「人に読ませる書類はワープロが当然」という文化の恩恵をものすごく受けているのですが、その一方で、年賀状がいかにも印刷だったりすると「手書きの風情が懐かしいなあ」なんて思ってみたりもするのです。
ワープロが出始めのころは、ワープロで印刷してあるだけでも「本みたい」なんてみんな感心して、「読みやすくてキレイ」とそれだけ大学のレポートの評価も高くなっていたような記憶があるのですが、今となってはワープロ書きだと「他の人のレポートの丸写し?」と疑われたりするのがオチなのです。「同じものを作成する」という意味では、ワープロというのは便利すぎるところがあるのかもしれません。手書きのレポートであれば、仮に丸写しであっても「写すための手間」というのがありますし、写している間に少しは頭に入ったりもするわけですから。
小学校の宿題の「漢字100字」(って、今もあるのでしょうか?)をワープロで印刷したら、全く効果がありませんしね。
しかしながら、「キレイな字を書くことによるメリット」というのが、僕たちにとっては年々低下してきていることも確かです。どんな達筆な字も、ワープロより読みやすいってことはないし、授業時間がどんどん削られていくなか、学校から「習字の時間」が減らされていくのも、致し方ないかなあ、という気もするのです。同じように「文化」であった算盤も、今ではあまり優遇されていないようですし。
とはいえ、こういう時代だから逆に「綺麗な字を書ける人」というのは、ものすごく魅力的に感じたりすることもあるんですよね。「字」というのはけっこう性格が出るものですし、筆跡鑑定なんていうのがあるくらい個性が出るものですから、日頃賑やかで明るい感じの人が、ちょっとしたメモなどに整然とした字を書いているのをみると、なんだかハッとさせられます。
ところで、「綺麗な文字」といえば「日ペンの美子ちゃん」というのをご存知でしょうか?
(参考リンク:『日ペンの美子ちゃんア・ラ・カ・ル・ト』)
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10月04日(月)
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