ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■宅間守の「早すぎる死刑執行」に思う。
産経新聞の記事より。

【遺族ら悔しさ新た 帰らぬ子供 悲しみは癒えず
 十四日、明らかになった宅間守死刑囚(四〇)の刑の執行。死刑判決が言い渡されたのは昨年八月末。約一カ月後の刑の確定から、一年足らずという異例の早さだった。突然の連絡に付属池田小の犠牲者の遺族は絶句し、謝罪のないままの執行に悔しさを新たにした。「刑が執行されるまで、事件は終わらない」としてきた遺族の悲しみと怒り。刑は執行されても、遺族ら関係者の心が安らぐことはなかった。
 この日、刑の執行を伝えられたある遺族は「えっ、本当ですか」と一瞬、絶句した。「(刑確定から)ちょうど一年ぐらいですか。長かったかな」。遺族はしみじみとつぶやき、こう続けた。
 「八人もの子供を殺しておいて、なぜいつまでも生かされるのか、という気持ちもありました。昨年(の刑確定)から自分に『もう決まったんだ』と言い聞かせてきた。あれだけの罪を犯して判決を受けたのだから、執行は当然です」
 別の遺族は「執行までに、子供たちへの謝罪はあったのかが、気になります。執行されても子供が帰ってくるわけじゃない。でも、元気に跳びはねていた命を理不尽に奪われた子供たちには謝ってほしい」と声を震わせた。
 昨年の冬、池田小では、子供たちの間で宅間死刑囚の刑が執行されたといううわさが流れたという。
 凶行を目の当たりにした少年の母親によると、「(宅間死刑囚は)死刑になったんでしょ」。めったに事件のことを語らない息子がそう口にしたという。「まだだと思うけど。きっとそうなるから安心してていいよ」。そう答えるのが精いっぱいだった。
 少年は、宅間死刑囚が無言のまま引き戸を開けて一階の教室に侵入し、同級生たちを刺す光景を目の当たりにした。発生直後は「なんかこのへんがいっぱいなの」と自分の胸を指さした。樹液を見て「血が流れている」と言ったこともある。
 「いまでも、物音や暗闇には敏感で、『音がする』といって私がバットを持って見にいくとネコだったりすることもあります。事件の影響がこれからどういう形で出るのかわかりません」。当時、二年生だった子供たちも五年生になった。いまも子供たちの心身の傷の回復に心を砕く。
 重傷を負わされた児童の親は「一年以内は早いのでしょうが、正直言って過去のお話のような感覚すらあります」と淡々と語り、「反省したのか、生き続けることに未練を残して苦しんで死んだのか、そういう詳しい姿を知りたかったなと思います」と話した。法務省には執行前に知らせてほしいと要望していたが、連絡はなかったという。
 同小の大日方(おびなた)重利校長は刑の執行について「亡くなった八人の児童たちのご家族の皆さま、負傷したり、心に傷を負っている児童たちとそのご家族の皆さまのお気持ちの回復に少しでも助けになることを願わずにはいられません」とコメントした。】


時事通信の記事より。

【宅間守死刑囚ら2人の刑が執行されたことを受け、「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)のメンバーが14日、法務省を訪れ、樋渡利秋事務次官に野沢太三法相あての抗議声明を手渡した。
 声明は「国会閉会中で、野沢法相の在任期間が残りわずかなタイミングでの執行は、死刑に対する議論を行わせない政治的な意図がある」としている。
 面会後会見した議連事務局長の山花郁夫衆院議員によると、野沢法相は政務のため不在。法務省側は「2名の執行があったのは事実だが、名前は公表していない」と回答し、抗議声明には「しっかり大臣に伝える」と答えたという。
 山花議員は「時間の経過で心境の変化や謝罪の意が生まれる場合もある。それが全く引き出せない刑の執行は本当にいいのかどうか」と確定から1年での執行に疑問を呈した。】

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 死刑確定後1年での執行に、疑問の声も上がっている、宅間守死刑囚への死刑執行。僕も昨日の昼にこのニュースを知って、「えっ、もう?」と驚きました。だって、彼の控訴取り下げによって死刑が確定したのは、つい最近のような気がしていたから。


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09月15日(水)
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