ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「自衛隊イラク派遣」への奇妙な賛否両論
毎日新聞の記事より。
【防衛庁・自衛隊は7月1日、創設50年を迎える。それに先立ち、航空自衛隊創立50周年記念式典が27日、埼玉県狭山市の入間基地で行われた。自衛隊の半世紀を刻む歴史は、日米同盟の強まりと憲法9条との整合性の中で揺れる歴史だった。91年の湾岸戦争を契機に始まった自衛隊の海外派遣は、主権移譲に伴ってイラクで編成される多国籍軍に参加する事態を迎え、新たな局面に踏み込みつつある。年末までには、今後の防衛力のあり方を定める「防衛計画の大綱」(防衛大綱)の改定が行われ、自衛隊は大きな節目を迎える。】
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自衛隊創設50年。僕が子供の頃は、「どうして戦争をしない国のはずなのに『軍隊』があるのだろう?」なんて疑問を持っていましたし、「自衛隊は平和の敵」というイメージもありました。
もちろん、今でも「無くて済むなら、無いほうが良い組織」ではあると思います。
「必要悪」であるなんていうのは、さすがに傲慢でしょうけど。
ただ、この50年間で、自衛隊というのは、日本という国に根付いてしまったのは事実です。災害救助活動では体を張ってくれていますし、ひとつの「産業」としても、「もし急に自衛隊が無くなったら?」と想定すると、かなりの失業者が出て、社会不安を引きおこす要因になるかもしれません。いまや、共産党の人たちですら、「自衛隊は即時解散!」なんて言わなくなりましたし。
現実問題として、それは「不可能なこと」になってしまっています。
例えば、いくら反対派であっても、洪水で流されそうになったときに、「自衛隊なんかの助けは受けん!」ってそのまま流されるような気概のある(?)人は、あまりいないと思いますし。
僕は平和が好きですし、これ以上の軍事力の増強は意味がないと思うのですが、今回の自衛隊のイラク派遣と「多国籍軍」への参加については、「自衛隊」を語る人々のなかでも、その「定義」というものに、ものすごく違いがあるのを感じます。
それで、以下にそれをまとめてみようと思うのです。
(1)自衛隊の存在そのものが許せないのか?
(2)自衛隊がイラクに行くこと自体が問題なのか?
(3)自衛隊がイラクでやっていることが問題なのか?
大きくわけると、上の(1)〜(3)に問題は集約されるのではないでしょうか?
(1)に関しては、「自衛隊なんか要らない」と考えている人は、そもそも存在自体が「ありえない」のですから、派遣に対する賛成とか反対とかは論外でしょう。
(2)に関して、「自衛隊は日本国内での災害処理や万が一敵に攻められたときにだけ活動すればいい」と考えている人たちは、けっこう多いのではないかと思います。自衛隊の存在そのものに心情的に賛成できなくても、現状追認という立場からすれば、そのくらいが妥当な線なのかもしれません。確かに、現地の人々からみれば「軍隊じゃないから」というのは、あんまり説得力はないような気もしますし。ただ、アメリカの圧力のおかげか、アジア諸国からの「軍事国家ニッポン」を危惧する声は、事態の深刻さに比べれば、あまり目立たないような気もします。
アメリカ主導の「イラク復興支援」に、日本が関わるべきか?というのがひとつの問題点で、「大義なき戦争の尻拭いを手伝うべきではない」という意見もあれば、「軍隊である自衛隊が海外に出ること自体が許容できない」という意見もあるでしょうし、「自衛隊員が危ないから、イラクに関わるべきではない」という意見もあるでしょう。「自衛隊じゃなくて、民間でやればいい」という考えの人もいるようですし。まあ、現実的には「復興支援に絡んだ利権」というような生臭い問題もあるみたいですけど。
ただ、ひとつ考えておかなければならないのは、今の時点で日本はアメリカの軍事費を負担してもいるわけなので、「アメリカの蛮行に全く無関係」ではない、ということなのです。殺し屋を雇う費用を出しておきながら、「自分は何もやってない」なんてしらばっくれても、中村主水は許してはくれないでしょう。むしろ、そのほうが悪党度は高いかもしれません。
そう考えると、「僕たちは知らないよ!」と言えるのかどうか?
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06月28日(月)
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