ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ハルウララは、走りたくて走っているんじゃない!」
毎日新聞の記事より。
【高知競馬でデビュー以来の105連敗中のハルウララ号(牝、8歳)は22日、中央競馬の武豊騎手が騎乗、第10レースに臨んだが11頭中10着に終わった。
この日は天才騎手と超人気馬の「夢の顔合わせ」を見ようとファンが早朝から続々と詰めかけ、高知市長浜の高知競馬場には新記録の1万3000人が入場した。全国の地方競馬場や場外馬券売り場でも「武・ウララ」馬券を買い求める人の列ができ、オッズは一時、1.0倍となった。
レースは雨を含んだ馬場で行われ、重馬場得意のハルウララの初勝利も期待されたが、スタートから後方のまま。武騎手のムチにも反応が悪く、直線でも伸びなかった。
勝てないのに、懸命に走り続ける姿が人気を呼んだハルウララ号に「1度は勝利を」と、別の馬に乗るため高知競馬場に来る予定だった武騎手に高知県競馬組合が依頼して騎乗が実現した。一般の競馬ファンの関心も集めたが「夢の初勝利」は達成できなかった。】
ハルウララについての、作家・安倍譲二さんの話(SANSPO.COM)
【「開門前に3000人並んだというが、どんな人たちなのか知りたい。若者に貴重な月曜日をつぶしてほしくない。アザラシのタマちゃんと同じで、高知競馬の人しか知らなかったはずなのに、ハルウララ人気のあおり方は目に余る。8歳のハルウララが今後走れなくなり、繁殖牝馬として牧場にも行けなくなった時にどうなるか、現実をメディアは知らせていない。『負けても負けても走る』というが、ハルウララは走りたくて走っているんじゃない」】
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ハルウララについて、前回書いたものはコチラ
天才・武豊とのコンビで悲願の初勝利を期待された、希代の連敗馬・ハルウララだったのですが、まさに、「何の見せ場もない惨敗」を喫してしまいました。「武豊が乗ってもダメなのか…」という嘆き節もありましたが、競馬をずっと観てきた人間からすれば、慣れない高知競馬場で、初騎乗の馬、しかも105連敗中で実力に疑問符、という状態では、いくら天才騎手でも、いたしかたないところだったのではないでしょうか。むしろ、「怪我なく回って来られて良かった」と一安心しているかも。元来、競馬は馬7、人3もしくは、馬8、人2の割合で結果が決まると言われており、騎手の実力だけではいかんともしがたいものですし。そもそも、高知競馬場でレースをやる限りは、地元の騎手のほうがコースにも慣れているし、馬の特徴も知っていますから、結果を出しやすいのでは?なんて気もするんですけどね。
まあ、これでとりあえず、「祭り」のひとつのピークは終わりました。「武豊にエスコートされ、悲願の初勝利をあげるハルウララ」、という夢は、打ち砕かれたのです。世間的には、「もうこれで、ハルウララは勝てないだろうな」というのが、大部分の人の「結論」でしょう。
競馬関係者、あるいは、古くからの競馬ファンの中には、「弱いくせに人気になる」ハルウララに対して、苦々しい思いをしている人も少なくないようで、僕も「このハルウララ人気のあおり方は目に余る」という気持ちを持っていました。みんなマスコミに踊らされているいるだけなんだろ?って。ハルウララが生まれた牧場の人などは、周りに「あの連敗馬を生産したのは、あなたの牧場なんだって?」いうことで、仲間内では肩身の狭い思いをしているらしいですし。
でも、その一方で、今朝の記事によると、「1年間のトータルで赤字になったら、即廃止」という厳しい状況にある高知競馬にとっては、ハルウララは、まさに救世主のようです。今日の開催だけで、3億円の売り上げ、なんて予想も出ており、おかげで、当面の売り上げ目標はクリアできそうなのだとか。
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03月22日(月)
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