ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■難しすぎるゲームに「王様」はもう飽き飽きだ!
読売新聞の2003年2月の記事より。
【なぜ売れなくなったのだろう。ゲーム愛好者が指摘するのは「ゲーム内容が難しくなり過ぎた」ことだ。
任天堂の岩田聡社長はゲームソフトの現状を「満腹の王様にごちそうを勧めているようなものだ」と表現する。ゲームは精密になり、画面は本物そっくりだ。20年前とは比べものにならない。だが、王様(消費者)はゲームに飽き、食指を動かしてくれなくなった。
「満腹の王様」に食べてもらうには、より複雑で、凝った内容でアピールするしかない。とはいえ、難しいソフトは攻略本を買わないと先に進めない。そんな状況では、気軽にちょっと楽しみたいという人はついていけない。】
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最近、ゲームが売れなくなってきているそうです。
海外を含む2001年のソフト出荷額は5173億円で、その前年の2000年より10%の減。ミリオンセラーも3種類のゲームにとどまっていたのだとか。
まあ、ミリオンセラーについては、この年は「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」の両巨頭の続編が発売されなかった、という要因もあるのでしょうけど。
同じように最近売り上げが減少している音楽CDについては、パソコンの普及によるコピー問題や趣味の多様化などが原因として挙げられていますが、少なくとも今の家庭用ゲームのソフトは、誰でも簡単にコピーできるというシロモノではありません。
もっとも、中古市場が発達しているわけですが、これも最近になって急速に売り上げを伸ばしてきている、というわけではないようですし。
では、どうしてこんなにゲームは売れなくなってきているのでしょうか?
任天堂の社長の「王様にごちそうを勧めるようなものだ」という発言は、まさに現状をよくあらわしている気がします。
ファミコンが発売されてから、もう20年。その前にテレビゲームに触れていた人々にとっては、もう少し長い間、人々はゲームという娯楽に接してきました。
初期のテレビゲームなんて、■と○が画面を動き回るだけ、という感じだったのですが、それでも僕を含めた当時の子供たちは、「画面の上のキャラクターを自分で動かせる」ということに感動していたのです。だって、それまでテレビの画面に映っているものは「観るもの」であって「動かすもの」ではなかったのだから。
そして、当時のゲームは、ただタイミングの正確さと反射神経を競うものがほとんどだったのです。
そういう、「動かせることが楽しい時代」から、ゲームは少しずつ進化していきます。画面上にキレイな絵を描く「グラフィック機能」とか、音楽を奏でる「サウンド機能」などが重視されるようになってきて、「より実写やアニメに近い絵」や「より本物の楽器やCDに近い音」が追い求められるようになったのです。
たぶん、若いゲーマーたちは信じてくれないでしょうが、昔は、画面上で女の子が「まばたきをする」、というだけで、そのゲームのデモ画面の前に人だかりができた時代もあったのです。昔って言っても、20年くらい前のこと。
そして、ゲームの内容自体も、ゆっくりと時間をかけて、頭脳と努力でクリアするタイプのものが増えてきました。まだ、発売されるゲームの種類も少なかったし、みんなゲームのために使えるお金もなかったから、とにかく、「長く遊べるゲーム」は価値があったのです。
そして、ゲームは劇的な進化をとげてきました。
写真のようなグラフィック、楽器のようなサウンド、という時代を経て、今ではスムースな動画とCDとほとんど同じ音がごく当然に使われています。人間に近い思考ルーチン、素早い反応…
今のゲームを20年前の僕が見たら、腰を抜かすんじゃないかなあ。
それでも、ゲームは売れなくなっています。
正直、僕も最近、新しいゲームになかなか手が伸びなくなっているのです。
買ったゲームも、分厚いマニュアルを手にとって「う〜ん、慣れるのに時間がかかりそうだから、時間があるときに…」と思っているうちに、そのゲームの続篇が発売されていたり。
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07月29日(火)
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