ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「励ましの手段」としての手紙・メール・電話。
毎日新聞の記事より。
【神戸市西区の民家火災で消防署員3人が殉職した同市消防局に、「亡くなった隊員の分まで頑張って」という激励のメールや手紙が100通以上寄せられていることが4日、分かった。同市と交流があるチリの消防局長からもファクスが届き、同市消防局は「他の署員がショックを受けている中、勇気付けられる」と感激している。
同市消防局に同日午後6時までに寄せられたメールは97件、手紙・ファクスは計4通。同様の電話も数百本かかってきたという。
高松市の女性は「3人のファイアファイター達の心意気に大変感動しました。(震災時の火災で消火活動ができなかった経験から)人を助けようという心意気が強いと感じました」。神戸市北区の女性は消防署員3人のイラストを描き、「命をかけて仕事をしていらっしゃることを改めて知りました」と記した。同市が消防車を贈るなど交流があるチリ・ユンガイ市消防局長からも「彼らの社会貢献を忘れることはありません。チリの全消防士を代表し、哀悼の意を表します」とのファクスが届いた。】
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まず最初に、亡くなられた3人の消防士の方々および怪我をされた方々、関係者の皆様に、謹んで哀悼の意を表させていただきます。
アメリカの同時多発テロのとき、消防士という職業は、ヒーローとしてクローズアップされました。
そして、今回の神戸の消防士の方々の殉職。
それは、彼らが文字通り命を賭けて自分の職責を全うしようとしたからであり、そのために大きな犠牲を強いられたからです。
いや、「強いられた」っていうのとは、ちょっと違うな。
彼らは、それがけっして「安全な状況」ではないことを経験上知っていたのだと思います。
でも、そこに飛び込まずにいられなかった。
もちろん、命を落とすことを望んではいなかったでしょうけれど、危険を承知で何かを守ろうとした人々の姿は、「人間って、まだまだ捨てたもんじゃない」という意を強くさせるものでもありました。
さて、僕がこの記事でもうひとつ興味深かったのは、彼らの勇気と献身、そして残されたスタッフ・家族への人々のメッセージの伝達方法でした。
メールが97通、手紙・ファクスが計4通、電話が数百件(!)。
電話が無い時代であれば、手紙が山のように来ていたことでしょうけれど、ここまで時代がメールにシフトしているとは思いませんでした。
僕はものすごくメール不精なのですが、それでも、手紙よりメールのほうが書きやすいのは実感としてあります。
ちょっとした感想でも、手紙よりはるかに送りやすい。
葉書も切手も要らないし、ポストまで行かなくてもいい。
字が下手なのを気にしなくてもいいし。
こういうのは、メールのメリットである一方、やっぱり、こういう激励のメッセージの場合、もらうとしたら手書きのほうが嬉しいかな、とかちょっとだけ思ったりして。
あと、「電話での激励」なんですけど、昔、僕の親が亡くなったときに、いろんな人から激励の電話をいただきました。
僕の親友や後輩、さらに、日頃面識がない人たちまで。
でも、遺族としては、実は電話での激励っていうのは、一部のごくごく親しい人たちからのものを除けば、けっこうキツイものがありました。
どんなに自分が打ちのめされていても、善意の人々に対してはキチンとした態度で接しないといけないのですが、そうやって何度も応対することに消耗したり、中には好奇心からか、不躾な質問をしてくる人もいましたし。
また、遺族というのは、そういう他人の態度に敏感になるものなのです。
電話というのは、夜中や他のことで忙しいときでも、否応なく対応しなければならないコミュニケーションツールですから却ってタチが悪い面もあるのです。
「がんばってください」をよく知らないひとから何度も繰り返されえると、感謝と同時に「もう、いいよ…」という気持ちになったりもしましたし。
けっこう、こういうときに「自分の気持ちをぶつけたい人」というのは多いと思うのです。番組に腹が立ってテレビ局に苦情の電話をかける人と一緒、というのは、さすがに失礼かもしれないけれど。
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06月05日(木)
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