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活字中毒R。
by じっぽ
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■2002年10月22日。
午後のラジオで聴いた、プログレの雄「キング・クリムゾン」のメンバー、ロバート・フィリップのインタビューの一部。
【インタビュアー「キング・クリムゾンは、1969年に結成されて、今でも第一線で活躍されているんですが、ロバートさんは、失礼ですけれども実際のお年に比べてお若く見えるんですが、若さの秘訣というのは、何なんでしょう?」
ロバート・フィリップ「多くの人々は、年を重ねると『昔はよかった』とか『若いころは良かった』って過去のことを回想して言うだろう?
でも、私は自分にとってベストな時期は、いつも自分の近い将来にあると思っているんだ。あえて言えば、そのおかげかもしれないね」】
〜〜〜〜〜〜〜
まあ、ある種の禅問答みたいなものかもしれませんが。
この話、僕にはけっこう納得できたんですよね。
たとえば、女子高生の会話などで「20歳なんて、もうオバサンだよね〜」とか言っているのって、耳にしたことないでしょうか?
20歳は、客観的に見ればオバサンではありえないのだけれど、彼女たちはそう思っているのですよね。
そして、20代半ばくらいでも「もう年だから」「オバサンになっちゃう」とかいう女性、けっこういます。30の僕にとっては、イヤミと思えなくもないのですが。
でも、確かに、彼女たちは(これは、男性にも言えることなのですが)、外見がものすごく若々しくても、実年齢より老けてしまっている感じがしませんか?
それはたぶん、その人たちが、過去のことばかりに目がいって、未来に希望が持てないからなんだと思うのです。
確かに、年をとっていくと、体力も落ちてきますし、いろんなことを新しく始めるパワーはなくなってくるし、いろんなしがらみも出てきます。
でも、責任のある仕事を任されるとか、家庭を持つとか、年齢的に若いときにはできなかったことで、可能になることも少なくはないですし、少なくともいろんな経験を得ることによって、まだまだ、これから先に人生のピークをもっていくことはできるんですよね。
外見上の若さを保つことも人によっては大事かもしれませんが、肉体的に時間を止めようとするのには、限界があります。
このように未来の希望を持ち続けるってことが、いくら年をとっても実行できる若さの秘訣なのかもしれませんね。
「もう年だから」っていうのは、かえってみっともないだけだから止めてしまおう、と思った30歳の秋。
10月22日(火)
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