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活字中毒R。
by じっぽ
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■2002年10月20日。
日刊スポーツの記事より。
(元ドリカムの西川氏が、覚醒剤使用で再逮捕されたことを受けて)
【西川容疑者が所属していたドリカムはこの日夜、所属事務所を通じ、コメントを発表した。「DREAMS COME TRUEは、デビュー以前からアンチドラッグという姿勢を貫いてきました。西川自身からの言葉を信じていた我々にとっては、大変残念なことです」と驚いている。また「これまで西川を信じ、応援してくださった皆さんに対しては、言葉の見つからないほど、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファンに謝罪した。】
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この談話を読むと、結局、他のメンバーはうすうすは知ってたんだろうな、と思います。「西川自身からの言葉を信じていた」ということは、何らかのかたちで釈明したことがあったのでしょうし、今回の西川氏の脱退から覚醒剤での逮捕までの流れをみると、足元に火がついたから脱退させた、と思われても仕方なさそうです。
西川氏といえば、いつも笑顔のドリカムの中でも、ひときわニコニコしていて、なんだかかえって気持ち悪いような感じもしていたのですが、薬のせいだったのでしょうか?
でも、彼のそんなキャラクターは、ドリカムのひとつの象徴だったような気がします。
ところで、「活字中毒。」は、アンチドラッグの姿勢を貫いております。
とか書いたら、ものすごく違和感ありませんか?
それは何故かというと、「そんなの関係ないだろう」と思われるからですね。
今回のコメントでは、「DREAMS COME TRUEは」の「は」の部分で、「いかに音楽界、芸能界ではアンチドラッグという姿勢が貫かれていないか」ということが浮き彫りになったような気がします。ドリカム「は」アンチドラッグ(他の芸能人は違うんだけどさ)というニュアンス。たとえば、「どこそこ高校は、アンチドラッグの姿勢を貫いてきました」なんていわれたら、誰でも「当たり前だろ!」と思うだけなんじゃないでしょうか。しかし、今回の事件も、けっこうみんな「芸能界って、そんなもんだよなあ」と納得してしまいがちのよう。
僕がいちばん驚いたのは、槇原敬之さんが覚醒剤で捕まったときでした。まだ予備校時代の垢抜けない雰囲気で「どんなときも。」を歌っていたころから知っている側としては、「まさか、あの人が…」という気持ちでいっぱいになったのをよく覚えています。彼は、芸能人にならなければ覚醒剤なんて手を出さなかったのではないでしょうか?
僕たちは「芸能界は、麻薬に汚染されている」という印象を持ってしまいがちだけれど、生まれつきの芸能人って、一部の古典芸能の人や有名芸能人の子弟を除いてはほとんどいないわけです。誰でも、元々は普通の人だった。
普通の人でも、もしくは普通の人だから、何かのきっかけで、ドラッグにはまってしまうリスクというのは、けっこう高いのではないでしょうか。
芸能人だからニュースとして大々的に取り扱われているだけで、現代社会ではドラッグはものすごく身近な問題だと思うのです。
汚染されているのは、芸能界「も」なんじゃないでしょうか?
産みの苦しみに悩む創作者が、ついついドラッグに手を出してしまう気持ちは、わからなくもない。でも、創造力と引き換えにドラッグで人生を棒に振るようなら、ドラッグなんかには手を出さずに、目立たないけれども普通に働いている人のほうが、はるかに立派だと僕は思っています。悩む心は、みな同じはずで、芸能人だから特別などということは、たぶん本人と周りの思い込み。
もちろん、人間である限り、何にも依存しないで生きていくことは至難で、人によってそれはお金であったり、酒であったり、恋愛であったりするわけですが。
では、どうして酒はよくて、覚醒剤がダメなのかって?
基本的には、依存性が強くて、自分で欲望をコントロールできなくなってしまうからでしょうね。他人にも迷惑かけるし。でも、それはアルコールでも度が過ぎれば同じこと、ではあるのですが。
しかし、あらためて考えると、うまくその理由を説明できないんですよね。
酒や恋愛は良くて、ドラッグはなぜダメなのか?
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10月20日(日)
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